ハマスの武器はどこから?

2023年10月12日付 Hurriyet 紙
イスラエルとハマスの紛争が6日に渡って続く中、ハマスがこれほど多くの武器をどのように集めたのかが注目を集めている。アメリカの放送局CNNはこの問題について興味深い分析を公表し、英メディアはイスラエルが持つ武器を調査した。

ハマスがイスラエルに対する攻撃を先週土曜日に始めてから今まで何千発ものロケットやミサイル、多数の無人機、無数の小型武器や弾薬が使用された。

■ハマスはこれまでどのように武器を調達してきたか?

攻撃は2方向をイスラエルに、1方向をエジプトに囲まれた360平方キロメートルのガザ地区で始まった。資源に乏しく貧しい、約250万人が住む地域である。イスラエルが空と海を封鎖しているこの地域は、厳しい監視下にあった。これはこのような疑問を産む:ハマスはこの規模の攻撃を実行するための武器をどのようにして集めたのか?

■アメリカはイランを示す

米国最大のメディアであるCNNは、この疑問にこう回答している:狡猾さ、即興、決意、そして海外の慈善家。アメリカとイスラエルはハマスの攻撃の背後にイランがいることを示す証拠は見つけられなかったものの、CNNはイランがハマスの最も重要な軍事的支援者であり、ガザ地区へ秘密裏に国境を超えるトンネルや地中海の封鎖から逃れる船によって武器を輸送していると分析した。

■ハマスの武器製造工場

アメリカ空軍に中東問題の分析を提供するデンバー大学のアーロン・ピルキントン氏は攻撃の規模に注目し、これはハマスが密輸や生産によって長期間に渡り独自の兵器庫を作り出してきたと述べた。
ハマス幹部のアリ・バラカ氏もこの考えを裏付ける声明を発表し、この攻撃のため2年間準備をしてきたと明らかにした。
ロシア・トゥデイのアラビア語ニュースチャンネルRTアラビックのインタビューで、ハマスの武器製造に関する詳細を共有したバカラ氏は、「射程250㎞、160㎞、80㎞、10㎞のロケット製造のための現地工場があります。また迫撃砲と弾薬の工場もあります。カラシニコフ(ライフル)とその弾薬のための工場もあります。ロシアから許可を受け弾薬を製造しています。これらをガザに建設しています。」と語った。

■攻撃前に何百万ドルもの暗号通貨が送られた

英テレグラフ紙は攻撃の資金に関して用意された分析で、大規模攻撃前の数か月、ハマスに何百万ドルもの暗号通貨が送られていたと主張した。
アナリストたちによれば、2023年の前半にハマスの管理下に置かれた暗号通貨口座に少なくとも1億3400万ドルの資金が移された。ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた数字によれば、ハマスは過去18か月に暗号トークンの形で約4100万ドルを集めた。ハマスが暗号通貨を世界的な金融制裁から逃れるために使用したと報じたテレグラフ紙は、イスラエルが攻撃の後ハマスの暗号通貨口座を凍結したと述べた。

■イスラエルはどの武器を所有しているのか?

英放送局スカイニュースは、イスラエルがどのような武器を所有しているのかを調査した分析を公表した。マイケル・クラーク教授はスカイニュースに対し、イスラエル軍は多数の戦車と装甲車を所有しており、これらは戦場で「真の違い」を生むと話した。
イスラエルにより製造されたメルカヴァ戦車は、ドイツのレオパルド2戦車に似ている。乗組員4名を最大限守るために重い前面装甲を備えるメルカヴァは、120㎜主砲と副砲を装備している。
空軍の力の面でも非常に強いイスラエルは、独自に製造したクフィル戦闘機を使用している。また空軍は、米国から供給された先進的なF-35戦闘機を多く保有している。
ハイテクで革新的な視点を採用する空軍は、ドローン技術を頻繁に使用している。


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翻訳者:小鉄礼子
記事ID:56488