イスラエルで広がるネタニヤフ批判

2023年10月19日付 Hurriyet 紙

ハマスの対イスラエルに向けたここ近年で最大規模の攻撃の影響が続いている。この地域で衝突が衰えることなく続く中、イスラエル国内の批判の矢はネタニヤフ首相に向けられている。

「イスラエルの9月11日」と準えられる攻撃から13日が経過した。

アル=アクサ洪水作戦に応じてガザに爆弾を降り注ぐイスラエルは攻撃を続けている。

包囲下にあるガザへの攻撃で人命損失は時間の経過とともに増加している。

イスラエル世論も世界も、「どうしてイスラエルは攻撃を防げなかったのか?」という疑問に対する答えを探している。矢はネタニヤフ首相に向けられている。

ネタニヤフ首相に対するイスラエル国民の怒りは世界の報道機関の注意を免れなかった。

CNBCの「ネタニヤフに対するイスラエルの怒りが病院で爆発」と題されたニュースには、イスラエル閣僚が受けた反発が含まれていた。

ニュースでは「イスラエルの閣僚が病院の入り口で引き止められた」とあった。ある閣僚のボディーガードは、喪に服す男性によってコーヒーをかけられた。もう一人は、恐怖の瞬間に救われた家族を慰めに来たとき、「裏切り者」「愚か者」と反発を受けた。

CNBCは、ハマスがイスラエルを団結させたが、ネタニヤフ首相とその政府に対する怒りを防ぐことはできなかったと書き、次のようにコメントした。

「何が起ころうとも、長い政治任期の後にベンヤミン・ネタニヤフ首相にとって審判の日が近づいている。」

■「生存者たちは怒りをネタニヤフに向けた」

アメリカのポリティコは、「生存者はネタニヤフに怒りを向けた」と題したニュースで同国の最新状況を読者に伝えた。

そのコメントでは、「重大な治安上の弱点とパレスチナ人に対する敵意は、多くのイスラエル人がネタニヤフ首相がハマス攻撃の責任を問われるべきだと考える原因となっている。」とあった。

■人々の支持は22パーセントに減少

マーリブ紙の世論調査によると、イスラエル人の21%は戦闘後ネタニヤフ氏が首相であることを望んでいる。66%は望んでおらず、13%は未定だという。

世論調査によると、今日選挙が実施された場合、リクードは議席の3分の1を失う一方、最大のライバルであるベニー・ガンツ氏の中道政党国民集会は3分の1議席を拡大することになる。

イスラエル諜報機関がこれほど失敗し、これほど多くの死傷者を出したのは、ほぼ50年前、エジプトとシリアがヨム・キプールにイスラエルに侵攻した時だった。

メイアは1973年のアラブ・イスラエル戦争の翌年、1974年に首相を辞任した。

エルサレムのシャローム・ハートマン研究所のアモッツ・エイサエル研究員は、ネタニヤフ首相と長期政権を握る保守党リクードにも同様の運命が訪れると予測した。

「審査委員会があるかどうか、彼が罪を認めるか否かは問題ではない。重要なのは平均的なイスラエル人がどう思うかだけだ」とエイサエル氏は述べ、イスラエル人がこれを大失敗だとみなしていると強調し、こう付け加えた。

「彼は組織全体とともに去っていくだろう。」


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:上野明莉
記事ID:56545