パレスチナ:検閲回避のための新たなシンボル(1)

2023年10月24日付 al-Watan 紙

■占領から脱却しようと創造的な人々が考えるとき― インターネット上の検閲や禁止を回避するため、パレスチナ人の創造性で、オレンジ、オリーブ、クーフィーヤなどをシンボルに。

【ダマスカス:本紙】

占領軍は1967年の戦争ののち、パレスチナ被占領地でパレスチナ国旗掲揚の禁止を求める複数の通達を出した。占領当局は、パレスチナ国旗が使用されるすべての公的な式典や祝典を禁止し、これに対して投獄や逮捕などの罰則を課した。

■投獄と逮捕

パレスチナは独立国家であり、独自のアイデンティティを持つ民族である。占領国は特に、パレスチナ・アラブ人のアイデンティティを抹消・疎外しようと全力を挙げ、パレスチナのあらゆるシンボルを支配しようとしたが、それ以来パレスチナ人の一部はパレスチナ国旗のシンボルとして大地の要素を使用するようになった。大地の要素とはつまりスイカであり、その色合いがパレスチナ国旗の象徴である黒、赤、緑に非常に似ていたためである。当時はパレスチナ国旗の掲揚が禁止されていた。

これ以前には、芸術的・造形的な作品にパレスチナ国旗を使用していた多くのビジュアル・アーティストに対して、パレスチナに関する美術展の開催や直接的な描写が禁止され、広告や写真にパレスチナ国旗を使用することも禁止された。

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翻訳者:鶴田さくら
記事ID:56597