21世紀のもっともひどい爆撃-イスラエル

2023年10月27日付 Hurriyet 紙
イスラエルがガザ地区に対して行っている攻撃が3週目に突入するなか、一昨日行われた作戦で戦車が初めて投入された。ニューヨークタイムズ紙は数日間続く爆撃が21世紀最大の爆撃の一つであると記した。退役元イスラエル空軍司令官、レリック・シャフィールは、ニューヨークタイムズ紙にイスラエルの対ガザ作戦について説明した。シャフィール氏は、イスラエルの計画が地域を真っ新にして出来た安全なルートを通って戦場を進むことだと話した。

ハマスが10月7日にイスラエルに対し行った血なまぐさい襲撃の後、200万人以上の市民が暮らすガザ地区をイスラエル軍が20日間続ける戦闘機による爆撃は、当該地域の緊張を日に日に高めている。イスラエル政府が米国の示唆により地上作戦を延期して直後の一昨晩、イスラエル陸軍が戦車と装甲車でガザ地区北部に入り、ハマスのものとされる拠点が破壊されたことが発表された。

■軍備増強

イスラエル軍のラジオ局では、戦車を伴う作戦が、衝突開始以降、ガザ地区に対して行った最大の攻撃だと伝えられた。一方でガザ地区への包括的な地上作戦開始が予想されるイスラエルは、国境で軍の集結増強を続けている。ガザ地区境界に向け8つ進入路を開いたイスラエルは北部・南部双方にも数十両の戦車を配備した。

■「最も殺戮的な攻撃」

米国のニューヨークタイムズ紙に掲載された分析記事では、イスラエルがガザ地区に対して行った攻撃が、私たちが経験する21世紀の最大の攻撃の一つであったと強調された。記事では直近の20日間にガザ地区で7000人以上が標的にされたと伝えられ、爆撃下で2704人の子供を含む6500人以上が命を落とし、これは1982年のレバノン戦争以来、パレスチナ人にとって最大の殺戮を受けた出来事であると述べられた。

■「戦いは長く続く」

イスラエルとハマスの戦いが非常に長く続いていくと強調する元イスラエル軍諜報部長官であり退役イスラエル空軍司令官、アモス・ヤドリン氏の「イスラエルは急いでいない」との発言を掲載する上記分析記事では、米国がイスラム国(ISIS)の打倒に5年間かかったように、イスラエルとハマスとの戦いはこれに似た様相で数年かかる可能性があると評価された。

■計画はガザ地区の破壊

また同記事では、退役空軍司令官レリク・シャフィール氏の見解も掲載している。シャフィール氏は、トンネル網の破壊とは別に爆撃の目的が当該地域の高い建物を破壊することで「狙撃」の可能性を防ぐことだとし、イスラエルの計画が地域を真っ新にして出来た安全なルートを通って戦場を進むことだと話した。同氏は、地上作戦を開始する際にはハマスがゲリラ戦争で利用する可能性のあるすべての建物を破壊する必要がある強調した。


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翻訳者:大屋千寛
記事ID:56612