イスラエルのユダヤ宗教者、ネタニヤフにゴーサイン
2023年11月01日付 Cumhuriyet 紙
イスラエルで43名の宗教指導者が、ネタニヤフ首相へ「殺せ」という宗教的見解(ファトワ)を与えた。宗教者たちはネタニヤフ首相に送った宗教的見解の中で「シファ病院を爆撃することができる」と述べた。
イスラエルで43名の宗教的指導者がビンヤミン・ネタニヤフ首相に対して、ハマス・メンバーが包囲下にあるガザのシファ病院に潜み、市民を盾に使っているなら、ここが攻撃されることに支障はないと伝えたことが明らかにされた。
イスラエルの「チャンネル14」のニュースによると、シファ病院を今後爆撃することが宗教的観点から正当であることを含む、43人の宗教指導者が署名した文書がネタニヤフ首相へ送られた。
ニュースでは、宗教指導者によって署名された「市民の後ろに隠れ、彼らが盾として使われているなら、ここが攻撃されることに宗教的・倫理的な障害は全くない」と述べられたメッセージが、軍部隊、首相、閣僚達へ送られたことがわかった。
メッセージでは、市民を盾として使っている人々は非難されるべきだと述べられ、病院を爆撃する場合、「責任はこのような人々、また彼らを支援する人々に所在する」と強調された。
イスラエル軍ダニエル・ハガリ報道官は、以前行った発表で、「ハマスはシファ病院をテロ施設への盾として使っている。ハマスは病院から攻撃を行っている。」と述べた。
ガザで数千人の負傷者や市民が避難したシファ病院が標的となる可能性に関してハガリ報道官は、「この戦争では全ての選択肢が考慮されている。」と述べた。
■ガザ攻撃の最新状況
ハマスの軍事部門であるイッゼッディーン・カッサーム旅団は、10月7日の朝、「イスラエルからパレスチナ及びアル=アクサモスクを始めとする聖域へ向けた継続的な侵害への報復」との理由で、包括的な攻撃を行う中、イスラエル軍もガザ地区への集中的な空爆を開始した。
イスラエルの政府関係者は、ガザから行われた攻撃で326人の兵士を含む、1400人以上のイスラエル人が死亡し、5132人が負傷したと発表した。
イスラエル軍のハガリ報道官は、ガザにはカッサーム旅団の手に240人のイスラエル人捕虜がいると述べた。
ガザのパレスチナ保健省は、イスラエルの攻撃で3542人の子供、2187人の女性を含む、計8525人のパレスチナ人が殺され、2万1643人が負傷したと発表した。
占領下にあるヨルダン川西岸地区では、イスラエル軍とイスラエル人入植者の攻撃で130人のパレスチナ人が死亡し、約2000人が負傷した。
イスラエル軍は、10月26日にガザへの限定的な陸上作戦の拡大を始め、空爆の数をさらに増やした。
ガザでは、数千人の負傷者と市民がいる最大の医療施設であるシファ病院もイスラエル軍の標的となった。
10月8日から今までイスラエル軍とヒズボラの戦闘では、48人のヒズボラのメンバーと4人のイスラエル兵が死亡した。
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翻訳者:伊永勇人
記事ID:56632