イスラエル閣僚「パレスチナ人に生存権なし、核も選択肢」発言

2023年11月05日付 Hurriyet 紙

中東は何日間もまるで火の海と化している。イスラエル国防軍のガザ空爆や地上攻撃が続くなか、イスラエルの声明は世界の反発を呼んだ。

封鎖下にあるガザを空爆、地上攻撃しているイスラエルは、陸上部隊によってガザを包囲した。

世界中から停戦の呼びかけが届く一方、イスラエルからの声明は「もうたくさん」と言わせるものだった。

過激主義政党「ユダヤの力」所属の閣僚は、ガザでの戦争におけるイスラエルの選択肢の一つは、ガザに核爆弾を投下することだと述べた。

ラジオ局Kol Beramaのインタビューに応じたアミハイ・エリヤフ文化遺産相は、ガザに核爆弾を落とすべきかと問われ、「それは可能性の一つだ」と答えた。

何千人もの市民が亡くなったガザに人道支援を届けることについても、イスラエルの閣僚は波紋を呼ぶ発言をした。

エリヤフ氏は、「ナチスに人道支援を行うつもりはない」と述べた。

■「生存し続けるべきではない」

ガザに存在権はないと話すイスラエルの閣僚は、パレスチナもしくはハマスの旗を掲げる者は、誰一人も地上で生存し続けるべきではないと述べた。

■ネタニヤフはすぐさま対応

ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は、ガザ地区に核爆弾を落とすことは選択肢の一つだとするエリヤフ氏の主張を否定した。

■批判を受けて一歩後退

一連の発言に世界中で批判が相次いだ。批判を受けて、イスラエルの閣僚は発言を翻した。

エリヤフ大臣は自身の発言から数時間後、「核に関する発言が比喩的なものであることは、良識のある人々にとっては明らかだ」と述べた。

The Times of Israel紙は、エリヤフ氏の最後の発言に関し、「ガザに核爆弾を落とすことはイスラエルの選択肢の一つであるという、大きな批判を呼んだ主張を撤回しようとしている」と評した。

■政府から謹慎処分

イスラエルメディアによる首相府の声明に基づいた報道によれば、イスラエルの閣僚は閣議出席を無期限停止された。

一方で、ネタニヤフ・イスラエル首相の「民間人の武器使用を奨励する」という発言を受けて、イスラエルでは市民が武装した。

首都テルアビブの路上では、大勢の市民が日常生活で長銃を持ち、不安を煽る光景が見られた。


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翻訳者:安井 悠
記事ID:56650