シリア:大女優ムナー・ワースィフさんがWHROの平和大使に…「私たちは平和を呼び掛けています」

2025年09月01日付 al-Watan 紙
■ムナー・ワースィフさんが世界人権機構の「平和大使」に

【ダマスカス:ムスアブ・アイユーブ】




世界人権機構(WHRO)は、著名なシリアの大女優ムナー・ワースィフさんの豊かな芸能生活とシリアのドラマ界への多大な貢献、さらに平和の価値と連帯・友愛の精神の普及に果たした役割を評価し、「世界平和大使」の称号を授与した。

表彰式は、日本と世界で活動する「シリアの友」財団の後援のもと、ダマスカス大学本部講堂で昨晩(8月31日)開催された「シリアの希望」式典で行われた。式典は、シャイン芸術制作・配給会社の協力のもとに実施され、ヒンド・カバワート社会問題労働大臣も出席した。

『ワタン』紙への特別インタビューで、ワースィフさんは、この表彰に対する誇りを語り、責任を担うことは容易なことではないが、仕事への深い愛情こそが、長い芸術人生を歩み続ける力となった述べた。
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彼女は次のように語った。「最初から演技を目指していたのかは分かりません。私は著名で重要な人物になりたいと思っていました。それから、人々に愛される人間でありたいと願い、最終的には尊敬に値する何かを成し遂げたいと考えるようになりました。

ワースィフさんはまた、戦争がシリアの人々に強いた悲劇を嘆き、次のように述べた。「戦争は私たちから子どもたちを奪い、私たちの心を引き裂き、魂を苦しめました…。私たちは平和を呼び掛けています。平安が内と外に共に宿ることほど美しいことはありません」。

彼女はさらに、自身の人生において最も不安にさせるのは恐怖だとし、沈黙が時として平和を保証し、避難の場になることを語った。そして、こう続けた。「子どもたちが暗闇を恐れ、親に抱かれずに遊ぶことを恐れ、喪失や欠乏を恐れることほど、私にとって耐えがたいものはありません」。

ワースィフさんは、個人的な痛ましい経験を振り返り、息子アンマールさんがシリアを離れて20年あまりも戻ってこなかったことに触れ、彼の帰還の瞬間が人生で最も幸せなひとときの一つだったと語った。


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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:56746