バイデン米大統領、イランに関し中国側に要請

2023年11月16日付 Hamshahri 紙

 ある米国政府関係者の言によれば、同国大統領が中東地域の最近の動向を受けて実施した中国国家主席との会見で、イランに関しある要請を行ったという。

【ハムシャフリー電子版】米国政府高官は、ガザでの戦争をめぐる最近の地域危機を主要議題の一つとして実施されたジョー・バイデン米大統領と習近平国家主席の4時間に及ぶ会談の後、以下のように述べた。「バイデン大統領は中国に対し、イランへの自国の影響力を行使してイランの≪挑発的な行動≫を自制するよう要請した。」
ロイター通信はこれに関して、中国当局は同地域の危機についてすでにイランと協議したことをアメリカ側に伝えたと報じた。

 バイデン米大統領がこうした要請を行う一方で、ガザでの戦闘が始まって以来、アメリカはシオニスト政権を全面的に支援し、ガザで戦火を煽ってきた。

 ペンタゴンもイランと地域の抵抗運動組織に対する≪抑止力≫の創出と称されるもののために、この地域と地中海東部で自国の兵士と兵器を増強しているが、それ自体が緊張を生み出す措置とみなされよう。

 アメリカはこの地域に自国軍を介入主義的に駐留させることによって地域の安全保障に寄与すると主張していたが、今日拡大が懸念されている中東での新たな戦争の勃発を阻止することはできなかった。

 イランはこの地域でのアメリカの利益に対する報復攻撃のため、同地域の抵抗軍にイランが≪指示を出している≫または≪統制している≫との論及や、ハマスによるシオニスト政権への攻撃にイランが関与しているとの主張を否定し「決定者は彼ら自身である」と述べている。とはいえ、イランはガザ戦争での戦闘が拡大し、地域戦争に発展することに警告を発している。


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翻訳者:SM
記事ID:56773