オランダ「自由と民主のための国民党」党首イェシルギュズ、連立否定

2023年11月26日付 Hurriyet 紙

オランダでの総選挙を受け、結果に失望した自由と民主のための国民党(VVD)のディラン・イェジルゲス(イェシルギュズ)党首は、選挙に勝利した極右政治家ウィルダース氏とは政権を樹立できないとの意向を示した。

11月22日にオランダで実施された早期総選挙で、極右反イスラム政治家のヘルト・ウィルダース氏が衝撃とともにトップ当選した。アンカラ生まれのトルコ系党首ディラン・イェジルゲス氏が率いる中道右派の自由と民主のための国民党(VVD)は13年間政権の座にあり、ウィルダース氏はイェジルゲス氏に政権樹立の希望を託していた。なお、VVDは労働党(PvdA)、フルンリンクス(緑の党)に次ぐ第3位で選挙を終えることができた。

■連立は選択肢ではない

イェジルゲス氏は選挙結果についての評価で、有権者のメッセージは受け取ったと述べ、「我々にとって連立は選択肢ではないが、我々は責任を回避するつもりはない。我々は、着実な措置を講じる中道右派の内閣を促進的かつ建設的なかたちで支持する」と述べた。選挙前にはウィルダース氏との政権樹立の可能性を口にしていたイェジルゲスだが、この発言でウィルダース氏への扉を閉ざしたといえる。また、政権樹立に向けて右派政党の支援を必要としているウィルダース氏も、イェジルゲスの言葉には失望したとした。

■数か月かかる場合も

専門家らは、連立協議には数か月を要すると予想する。ウィルダース氏の首相就任は、同氏が極右発言を和らげるかどうかにかかっているとみているからだ。オランダの多くの都市でウィルダース氏に対する抗議活動が行われている。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:原田星来
記事ID:56786