アミールアブドッラーヒヤーン外相の覚え書き|人間性への悲歌(3)

2023年12月02日付 Iran 紙

−(続き)−
 今日、国際社会は国際的なメカニズムの破綻を目の当たりにしている。国連憲章の規律に基づき、世界の平和と安全のために構築されていたメカニズムが、崩壊の危機にさらされている。国際人道法の既定の枠組みの中に秩序づけられていた人道の原則は、次々に侵害されている。国際連合が世界の共生のために歩んできた浮き沈みの激しい70年間の軌跡は、今や現代の野蛮さで評されるものとなってしまっている!もし、保護責任や人道的介入といった国際的なメカニズムを機能させるとするならば、その機能を発動すべき時はまさに今である。

 ガザの抑圧された人々に対する攻撃においては、国際刑事裁判所規定第8条の犯罪名のうちのどの罪が戦争犯罪として犯されたのかということではなく、より正確には、それら50件のうちこれまでにどの犯罪がまだ犯されていないかということが問題なのである。さらに、一連の様々なプロセスにおいて行われる犯罪としての標的を絞った大量虐殺と継続的犯罪としてのレイシズムの二つもまた、国際刑事裁判所において検討されるべきである。

 シオニスト政権を背後で支えている国々や支援している政府についても見逃してはならない。シオニスト政権を支持することは、実際上、国際的な法令が定める規定に対する違反の継続を支持することである。武器の輸出とガザにおける永続的な停戦の達成に対する意図的な妨害は、国際刑事裁判所規定第25条の具体的な証拠であり、ジェノサイドへの扇動に該当することである。

 アメリカと欧州三か国[英仏独]は、1948年のジェノサイド禁止条約[ジェノサイド条約]に従って、ジェノサイドの発生を防止する責務を負っている。だが、その一方でガザ紛争においては、彼らは自ら犯罪助長分子の一つ、より正確に言えば、共犯者となってしまっているのである。

−(4)に続く−


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翻訳者:TA
記事ID:57025