ソマリア:エチオピアによるソマリランドの国家承認を「主権侵害」として非難(1)

2024年01月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ソマリアの政治家ら:ソマリランドとエチオピアの合意は主権の侵害である

【モガディシュ:アナトリア通信】

ソマリアの政治家らは水曜、エチオピアが「ソマリランド」地方と締結した港湾に関する合意について「ソマリアの主権への侵害を意味する」と強調した。

月曜の早朝、エチオピアはソマリアの地方行政と国家承認の了解覚書に署名した。この覚書は「紅海における海軍の拠点の設置と港湾の拡張」ための経路を開くものである。

この覚書によりエチオピアは沖合での商業的・軍事的活動が可能となる。ソマリランドのムーセ・ビーヒ・アブディ大統領は「エチオピア政府が合意の締結後ソマリランドを独立国家として承認する」と明らかにした。

ソマリアのマハメド・アブドゥッラーヒ・ファルマージョ前大統領はプレスリリースで、「エチオピアがソマリランドと締結した覚書はソマリアの主権を侵害することを意味する」と述べ、「この一歩は地域の安定を破壊する」と強調した。

ファルマージョ氏はこの合意がソマリアおよびアフリカにとって危険な緊張の根源を形成すると指摘し、ソマリアが主権の侵害に対して適切な対応を行う必要性を強調した。

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翻訳者:上野瞭太
記事ID:57088