エジプト:コプト総主教、ガザにおける集団殺戮を阻むために祈る

2024年01月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプトのコプト総主教:「ガザでの集団殺戮を阻むために祈る」

【カイロ:アナトリア通信】

エジプトのコプト総主教タワドロス2世は、「世界の良心が目覚め、ガザ地区で目撃されている集団殺戮を阻むために祈る」と述べた。

エジプトの国営通信社(MENA)が報じたところによると、これは首都カイロ東部の新行政首都にあるキリスト降誕大聖堂で行われたクリスマスの聖体礼儀の説教中の発言だという。

総主教タワドロス2世は聖体礼儀の説教で、「私たちは愛するエジプトの平和のために、そして神が世界のすべての指導者たちに知恵を与えてくださるように心を奮い立たせる」と述べ、ガザでの戦争の停止を願った。

また、MENAによると総主教は、「世界の良心が目覚め、ガザ地区で起きている集団殺戮を阻むために祈っている」と付け加えたという。

さらに、「誰もがガザ地区で起きている殺戮に心を痛めているが、侵略者たちは耳をふさいで神の声を聞かないようにしている」と続けた。

昨年10月7日から、イスラエル軍はガザ地区に対し破壊的な戦争を始め、土曜日(6日)までに22,722人の殉教者と58,166人の負傷者を出した。そのほとんどが子供と女性であり、パレスチナと国連の当局筋によると、インフラの大規模な破壊と「前例のない人道的大惨事」が発生しているという。

総主教タワドロス2世は、「(エジプト)教会は苦しみ、負傷したすべての人々のために祈りを捧げており、神が全世界、そしてすべての紛争や戦争の起こっている場所に平和を与えてくださるよう祈っている」と述べた。

ユリウス暦を採用する(正教会を含む)宗派は、毎年1月7日にクリスマスを祝う。


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翻訳者:國松吟音
記事ID:57096