アメリカ:ガザ地区への迅速で円滑な食糧支援を実現するため、できる限りの努力を行う

2024年01月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官
国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官
■ホワイトハウス:ガザ地区は食糧安全保障に関して疑いようのない諸問題に直面している

【ワシントン:アナトリア通信】

米ホワイトハウスは、「(米国政府は)ガザ地区には深刻な飢餓問題があり、より多くのトラックを稼働し、同地区に食糧を運び込まねばならないと認識している。そして、ワシントンは、この状況を緩和するために最善を尽くすつもりだ」と発表した。

米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は定例記者会見で、ガザ地区の人道危機と飢餓の増大に関する最新状況についてこのように述べた。

カービー調整官は、「我々は、ガザの多くの人々が飢餓だけでなく、他のニーズで苦しんでいる人が大勢いることを知っている。この状況を緩和するために、できる限りのことをするつもりだ」と付け加えた。

そして、「(米国政府は)ガザ地区の食糧安全保障に関する問題を充分に理解しており、同地区へより多くの食糧物資が確実に供給されるようイスラエル側と常に連絡を取っている」と断言した。

「ガザ地区は、極度な飢餓に直面しており、飢餓で亡くなる人も出ている。我々はこの事態を深刻に受け止めている。だからこそ、アントニー・ブリンケン国務長官は、今回の中東歴訪で、より多くのトラックが迅速にガザ地区へ支援食糧物資を届けられる(体制を整備する)ように懸命に取り組んだ」と言い足した。

カービー調整官は。「ネタニヤフ政権は新たな人道支援物資の搬入を許可したが、それだけでは不充分だった」と述べた。

そして、現在ガザ地区に入る支援食糧物資トラックの数が戦前に比べて減っていると指摘し、この数を増やす努力をしていると強調した。

米バイデン政権は、米国のイスラエルに対する支援がイスラエル政府によってガザ地区での軍事攻撃に使用され続けていること、さらにガザ地区のパレスチナ住民の食糧難が深刻な状態であることなどが理由で、(国内外からの)批判を受けている。


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翻訳者:渡邉翼太
記事ID:57128