退役軍人分析「国境警備と敵の侵入対策は別もの」

2024年01月13日付 Cumhuriyet 紙

退役少将のオスマン・パムクオウル氏が12月に行った発言は、9人の軍人が殉職したことで再び話題に上がった。パムクオウル氏は「国境警備と、テロリストを見つけ無力化することは別の話だ。不正規戦争ではたった一つのやり方がある。(彼らを)探し、見つけ、殲滅する。基地、何の関係がある?」と話していた。

退役少将であるオスマン・パムクオウル氏は、2023年12月28日にファーティフ・アルタイル記者のユーチューブ番組でゲストとして登場し、トルコがイラク北部で実施している「鉤爪と剣」作戦について分析した。

■「探し、見つけ、殲滅する。基地、何の関係がある」

パムクオウル氏の発言が再び注目を浴びる形となった。

パムクオウル氏はこの時期に12人の殉職者を出したトルコの「鉤爪と剣」作戦についてこう述べた。

「我々はあの辺りで基地を設けている。ただ、こうした基地問題について私はハッキャーリに赴任した時以来受け入れておらず、実行していないものである。なぜなら、我々の領土と関係ないからだ。我々は進入して、2−3日で(その地を)混乱させることができる。3-4日以上はかからないだろう。

不正規戦争では領土は重要でない。テロリストが重要なのである、我々には彼ら自身が必要だ。

国境警備と、テロリストを見つけ無力化することは別の話だ。不正規戦争ではたった一つのやり方がある。(彼らを)探し、見つけ、殲滅する。基地、何の関係がある?

米国はベトナムで基地が襲われて5万6千人が死亡した。基地があるということは、あなたがそこに留まっていて、監視され、追跡されている、ということだ。『(あなたが)最も弱った時に私は必ずあなたを襲撃する』ということだ。

経験は組織とは関係ない。経験は人とも関係ない(注)。その人がいなくなれば、経験もなくなってしまう。」

(注)記事中で指摘された番組の中でパムクオウル氏は「経験は人と関係する」(47分13秒頃)と述べている。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:内山千尋
記事ID:57136