レバノン:ヒズブッラーと米国の間接的協力関係は生じうるか?(1)

2024年01月19日付 Al-Nahar 紙

■対立の新たな段階では米政府とヒズブッラーの「間接的協力関係」がみられるか?

【本紙】

アモス・ホフスタイン米大統領特使はレバノンの高官らに対し、レバノンとイスラエルの陸境の命運を含むレバノン問題の未来に関して外交的な行動を起こしている。国際的な外交筋によれば、ヒズブッラーもたとえ直接的ではないにせよ、この行動から遠くない位置にあるという。

米国の政権が行っているレバノン問題に対する新たな取り組みは、ガザで戦争が開始したのちのヒズブッラーの動向に、米国が現時点では満足していることから生じている。というのもヒズブッラーは、複数筋によると、戦争の拡大やレバノンへの波及を避けるために、効果的な貢献を行ったことなど、国際的な要求にネガティブではないかたちで応えたことが記録されているのである。同党はその後も、レバノン軍のジョゼフ・アウン司令官の任期更新を妨害せず、(ベイルート)南部のダーヒヤ地区の中心でのイスラエルによるハマースのサーリフ・アールーリー副指導者の暗殺に対する厳しい対応を除外するなど、効果的な貢献を行った。同党は同様に、イスラエルに関係する、棚上げされたレバノン問題の清算に向けた開放性のメッセージを送ったのである。

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翻訳者:大森耀太
記事ID:57164