フィダン外相、国連安全保障会議で「イスラエルの行為は戦争犯罪」

2024年01月24日付 Cumhuriyet 紙
ハカン・フィダン外相は、国連安全保障理事会で行った演説においてガザでの停戦が「歴史的責任」であることを強調し、保証メカニズム構築に向けたトルコの呼びかけを繰り返した。

ハカン・フィダン外相は、アメリカのニューヨークで行われた国連安全保障理事会の会合においてガザで起きている人道危機に関する発表を行った。

フィダン外相は、約2カ月前に行われた会合でイスラエルの攻撃が地域的平和と安全をリスクに陥れることに関して警告が行われたことに触れ、「紛争が109日目に突入する中、国際社会はガザやヨルダン川西岸地区で流れる血を止めることが出来ない」と述べた。

フィダン外相は「ガザは野外刑務所だった。今ではイスラエル首相の政治人生を延ばす目的で軍事作戦が行われ、市民を虐殺する戦争地域へと化した」と述べ、続く戦争がイスラエルの安全を保障する目的を有することやイスラエルの自衛権であるという主張が、説得力の無いものであると指摘した。フィダン外相は加えて、「また、これらの主張を投げかける人々は、パレスチナの安全と自衛権について全く言及していない」と述べ、「ガザとヨルダン川西岸地区における状況は、誰が最も安全保障と自衛権を必要としているかを示している」と話した。

■「イスラエルは戦争犯罪を行っている」

フィダン外相はイスラエルが非常に深刻な戦争犯罪を行っていると指摘し、「国際法と国際規則に基づく秩序への信頼を再び構築したいのであれば、責任者は責任を負わなければならない」と述べた。

フィダン外相は、イスラエルがガザで行っている戦争犯罪が虐殺のレベルまで達しているというニュースを憂慮していることを強調し、「イスラエルが1948年のジェノサイド条約における義務に違反していることに関して、国際司法裁判所へ行われた申し出を歓迎している」と述べた。

■紛争が波及するリスクを指摘

フィダン外相は、紛争が地理的に拡大することが防がれることも重要であると指摘した。フィダン外相はまた、トルコが紛争拡大のリスクについて繰り返し警告していたことに言及し、「昨日我々がリスクと言っていたものが、今日現実となった」と述べた。紅海、イエメン、レバノン、イラク、シリア、イラン、そしてパキスタンでの最近の展開を「極めて憂慮すべきもの」と表現したフィダン外相は、「この拡大が誰も逃れることのできない戦略的な渦と化すリスクがある」と警告した。

フィダン外相は、「イスラエルとその支持者たちへ、まだ可能性があるうちに外交的解決策を模索するように呼び掛ける」と述べ、「ガザやその他で続いている戦争は、平和も降伏ももたらすことはできない。この戦争を止めることに関して、我々の歴史的責任がある」と述べた。

フィダン外相は、国連安全保障理事会はこれまで何度かあったように、今回も国際的な平和と安全を守ることができなかったと述べ、「即時かつ永続的な停戦、双方の全ての捕虜の即時解放、ガザへの継続的な人道支援の提供は和平の道のりにおいて不可欠な条件である。このためにイスラエルが平和と安全保障の全ての必要事項を実行する必要がある」と述べた。

■「保証国メカニズム」の呼びかけを繰り返した

フィダン外相は、一時的な解決策が役に立たないことをもはや全員が知っていると述べ、「戦後のシナリオがガザを誰が管理するのか、という点から想定されるべきではない。ガザの未来はたった一つ、パレスチナ人のものである」と述べた。

フィダン外相は、戦後に関して答えが存在しなければならないただ一つの質問が「1967年の国境を基に、2つの国家の解決策において公正で永続的な平和がどのように保障されるか」であると述べ、「これに関する我々の取り組みの焦点は、首都が北エルサレムである、独立した主権的なパレスチナ国家の樹立であるべきだ。この目的で、イスラエル人とパレスチナ人の間の平和を保証し、監視する保証国メカニズムが構築されることへの呼び掛けを繰り返したい」と述べた。

■「我々は即座に行動に移すべきだ」

フィダン外相は、国際会合の加盟国の多数が停戦、人道支援、2つの国家の解決策の必要性に関して合意していると指摘した。

フィダン氏は加えて、「しかしイスラエルがこれを実行することを実現する効果的なメカニズムがない」と述べ、「ガザでの現在の状況が続くことは国際システムの基礎規則や倫理的価値をより一層揺るがすだろう」と警告した。フィダン氏は、「このため、人類の未来のため必要なこれらの価値の浸食を止めるために、我々は即座に行動すべきだ」と述べた。


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翻訳者:伊永勇人
記事ID:57193