エジプト:経済危機は厳しさを増す

2024年01月19日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼エジプト:経済危機は厳しさを増し、ドルと金の価格は上昇し続けている

【カイロ:本紙】

エジプト国民対話評議会が、大統領選挙のための数ヶ月間の中断を経て再開した。選挙では、現職のアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領が勝利し、2030年までの3期目を務める。

国民対話評議会は、ムスタファー・マドブーリー首相が経済危機、そしてそれを克服し、数年前までエジプトが乗っていた成長の軌道を取り戻すための6年間の期限設定について声明を発表した数日後に再開した。

首相は、内閣の発行物による声明で、「我々はこの危機の規模を完全に認識しており、その克服のため、日夜解決策の検討に尽力している。この先きっと乗り越える。」と述べた。

さらに、「20年や50年間のことを話しているのではなく、今後6年のことであり、我々はこの危機を乗り越えようとしている。そして今年に間に合うように動き出し、世界的危機が起こる前に我々が乗っていた成長の軌道を取り戻して、エジプトの国民全員が望む成長率を実現する。」と付け加えた。

エジプトが直面している経済危機により、湾岸の投資家たちがエジプト市場から多額の投資を撤退させてしまうのではないかという懸念が増した。それは特に、中東地域でいくつかの小売ブランドを展開する最大手のひとつとされる、クウェートの小売大手シャーイウ・グループが外国通貨の圧力および経済状況を背景に、エジプトでの事業を縮小してから顕著である。

(後略)


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翻訳者:檜山彩名
記事ID:57216