アミールアブドッラーヒヤーン外相の覚え書き|人間性への悲歌(5)

2023年12月02日付 Iran 紙

−(続き)−
 子供を殺害するシオニスト政権に反対して開催されている、また今後も開催される、アメリカとヨーロッパを含む世界の至る所で行われている数千人規模のデモは、人間的な感情が傷つけられたことを示す明らかな証拠である。したがって、ガザで行われた犯罪に刑罰が課されないままであってはならない。48日間にわたるガザに対する攻撃と犯罪において、シオニスト政権が大胆不敵であった主な理由は、おそらくこのように長期間にわたって刑罰が課されていないことであり、このことはアメリカとヨーロッパ諸政府の全面的な支援のもと実現したものである。世論の圧力は、国際問題が欧米の政治家の政治的な意志にかかわらず解決可能であることを証明した。シオニスト政権とその支援国に責任を問うことに関し公式の要求を続けていかなければならない。シオニスト政権当局者らの訴追について確信を得られるまで、この広範な怒りを持ち続ける必要がある。

 この点について、イラン・イスラーム共和国はパレスチナ国民に対するシオニスト政権の侵略を阻止するための原則的なアプローチと積極的な行動の枠組みの中で、数々の国々、とりわけイスラーム諸国政府とさまざまなレベルで継続的協議を特別な形で行ってきた。ガザの人々の虐殺の即時かつ無条件の停止及び人道支援の即時提供は、現時点において追求すべき優先事項の一部である。世界50カ国の首脳に対する尊敬すべき大統領による書簡の送付、イスラーム協力機構首脳会議やリモートで実施されたBRICS首脳会議への大統領の出席、イスラーム協力機構執行委員会会議への当方[外相]の出席、世界各国の首脳との50回を超える電話協議、イラク・レバノン・シリア・カタール・トルコ等の国々への地域訪問、ニューヨークでの国連総会の会議やジュネーブでの会議への出席、そしてまたシオニスト政権への経済・貿易制裁の要求。我々は外交機関としてこれらの事案に取り組んできた。こうした取り組みは、シオニスト政権による侵略や権利を踏み躙る行為を終わらせること、及び抑圧されながらも力強いパレスチナ国民の自決権実現の礎を築くために、今後も継続していくだろう。

 我々は、未来がパレスチナの人々のものであり、占領政権とその欧米支援国はパレスチナ国民の鉄の意志を受け入れるであろうことを信じている。

−(了)−


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翻訳者:MN
記事ID:57240