レバノン:イスラエルの攻撃を受けたタバコ農家への苗提供イニシアティブが始まる(2)

2024年01月28日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエルによるレバノン南部への侵攻が農家に甚大な損害を与える

【ベイルート:本紙、ナーディヤ・ヤース】

また同氏は、イスラエルの行動やヒヤーム平野、バイト・リーフの森林、クーザフ、そして近隣の村に広がる森林への爆撃、特に地下水や果樹に破壊的な影響を与える白リン弾での爆撃を白日の下にさらす最大規模のキャンペーンを呼びかけた。加えて、フーラー平野、ハスバイヤ地区、そしてマルジャウーン地区の多くのオリーブ畑で、農家は、季節の収穫をすることができなかった。さらに、養蜂箱は繰り返し被害を受け、養蜂家たちも損害を被っている。そのうえ、ワッザーニーやシャーヌーフ(農場)で羊飼いたちは恒常的な戦火にさらされており、彼らのうち4人がすでに死亡した。一触即発な状況や長引くイスラエルの爆撃が原因で、家畜の所有者らが放牧のために野原や森林に出かけられなくなったのだ。

そして同氏は暫定政府に、「農家らが通常通りの農作業を再開するという彼らにとって安心できる終結が望まれる中で、時間(が解決すること)に賭けるのではなく、早急に行動して農家らに補償を行い、彼らの状況をフォローアップし、各農業部門それぞれの解決策を検討するよう」促した。

タバコ専売公社(The regie)のイニシアチブを利用している農家の数が約5362に及んだことは注目に値する。彼らは、通常は毎年12月から2月の間にビニールハウス内で保護された苗床に播種を始めていた。その種が苗になるには45日から2カ月かかる。そして苗に成長したら、農家はそれを育てるために畑の土に移し替える。

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翻訳者:大森耀太
記事ID:57244