作家フリューザン、死去

2024年02月17日付 Cumhuriyet 紙

トルコ文学の重要人物、フリューザンさんが世を去った。

現代トルコ文学の重要人物で作家のフリューザンさんが2月11日、85歳で亡くなった。葬儀には家族と親しい人々が参列し、名作家はズィンジルリクユ墓地に埋葬された。
葬儀で挨拶した娘のアスル・セルチュクさんは「母は私の母であった以外に、トルコや世界文学で最も愛された作家の一人で、物語作家、小説家で詩人でした。映画に興味があって監督を務め、『私の映画』という作品を撮影して脚本を執筆しました。『夜のもう一つの顔』でも監修を務めました。(映画監督の)オメル・カヴルさんと『ああ美しきイスタンブル』のシナリオを執筆しました。」と述べた。
セルチュクさんは母は多才な芸術家だったと強調し、「こんな母だったことをとても誇らしく思います。みんなのフリューザンでした。人々に、社会にとって財産だった芸術家でした。本当に悲しいです。彼女は死んでいません、作品と共に生き続けていきます。」と話した。

■「30年間、私の作家であり、最も親しい友人だった」

フリューザンさんの著作に20年に渡り編集として携わったムラト・ヤルチュンさんは「昨年、最新作を発行しました。時間があったなら、さらに執筆されたでしょうが、機会はありませんでした。私から言えば作品や全集は出尽くし、執筆する主な物語や小説は世に出ました。私たちに残されたのは、それを読み、評価していくことです。」と述べた。

ヤプ・クレディ出版の出版コーディネーターのアスルハン・ディンチさんは次のように述べた。
「私が出版業の世界に入ってから初めて知り合い、契約を結んだ初の女性作家がフリューザンさんでした。およそ30年前のことです。それから30年にわたって私の作家であり最も親しい友人でした。作品は大変力強く、もはや彼女に私が言えることはありませんが、1人の人間として彼女に出会えたことはとても幸福でしたし、多くを教えてもらいました。彼女はいつも私のそばにおり、私も常に彼女とともにいた一人でした。大変悲しいです。自分の母を失ったかのようです。」

葬儀にはケナン・コジャトゥルクさん、アイシェ・サルサユンさん、ヤルヴァチ・ウラルさん、フィリズ・ウラルさん、セルチュク・エラレズさん、トゥルハン・ギュナイさん、メティン・ジェラルさん、レイラ・ルハン・オカイさん、タラト・パルマンさんといった文壇からも多くの著名人が参加した。


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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:57358