米、ロシア制裁強化500件―3件はトルコ国内に所在

2024年02月24日付 Cumhuriyet 紙

米国はウクライナ侵攻と反体制派のアレクセイ・ナワリヌイ氏が獄中で死亡したことを理由にロシアに500件以上の新たな制裁を加えた。制裁リストにはトルコ企業16社が3つのカテゴリで掲載された。

米国はウクライナ侵攻と反体制派のアレクセイ・ナワリヌイ氏が獄中で死亡したことを理由にロシアに500件以上の新たな制裁を加えた。EUも200件の法人と人物に対する制裁を発表した。ロシア政府はこの決定に対してさらに多くのEU高官のロシアへの入国を禁止する対抗措置をとった。
オキシジェン紙の報道によれば米国はウクライナ侵攻開始から2年が経過し、かつロシア反体制派のリーダー、アレクセイ・ナワリヌイ氏が獄中死を踏まえ、ロシアの何百もの人物や組織に対する包括的な制裁を発表した。また6カ国での商業活動に関してロシアを支援しているとみなされた93件の組織も制裁リストに掲載された。

■7カ国の異なる企業

これらの企業はその活動が米国の国益や安全保障面の利益に反するとされ、そのうちロシア63社、トルコ16社、中国8社、アラブ首長国連邦4社、キルギス2社、インドと韓国で1社ずつが掲載された。

■️トルコで制裁リスト入りした企業

米国商務省によって作成されたリストに名前を連ねたトルコ企業は活動の観点から3つのカテゴリに分類された。

リストより
・カラサニ貿易有限会社
・オレル貿易株式会社
米国商務省によればこの2社は米国製の工作機械や電子検査装置、または電子検査機器を製造してロシア産業を支援し、装置や工作機械の予備部品を必要な資格を持たずにロシア人最終需要者に販売したため、制裁リストに加えられたと明かされた。この製品によってロシアは対ウクライナ戦争をロシアの工業生産を発展させ維持することができると強調された。

一方で、米国商務省は下記の11組織は潜在的に重要な米国製品をロシアへ供給するなどしてロシアの戦争努力を支援し、米国の対外政策に反する行動をとったとしてリストに加えられたと発表した。
・ビオングループ国内国際商事株式会社
・アレスタワールド貿易会社
・アズ国際情報技術貿易株式会社
・ソリューションソフトウェアハードウェア電子国内国際商事株式会社
・CTL貿易株式会社
・CTM貿易株式会社
・エルヴァジャン機械設備産業供給株式会社
・カユ情報電子エネルギー鉱業・コンサルタント株式会社
・メガサン電子商産業会社
・スマートトレーディング輸送産商業会社
・トランスユーロ情報貿易株式会社

同省は下記の企業3社は米国がロシアに適用している禁輸措置に明確に反し、米国製材料をロシアに輸送したためにリストに加えられたと明かされた。
以下、
・ミライグローバル産業貿易
・ラムセス観光経営コンサルタント
・スヴィスタ観光航空株式会社 
としてリストアップされた。

週の頭にEUはロシアへの新たな制裁を発表し、その新制裁リストにはトルコより、アンタルヤに本拠地を置くユルドゥズ・チップ技術電子電気コンピューター材料商産業株式会社が挙げられた。


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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:57407