ガザ:食糧不足で餓死していく人々(3)

2024年02月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■餓死していくガザの人々…家族は半食分で48時間を生きる

【ガザ:本紙】

飢餓の影がガザ地区北部の40万人以上の市民を取り囲む

昨年10月7日にイスラエル戦争が開始して以来、ガザの女性らは食糧の欠乏と医療ケアの不足により出産前後に極めて困難な状況に苦しんでいる。イスラエル軍の攻撃によって、およそ240万人が暮らすガザ地区の医療システムが破壊されたためである。

苦境に置かれたその母親は、お腹を空かせた乳児を落ち着かせようとしながら、「粉ミルクが不足しているため、乳児の口にデーツを入れて泣き止ませています」と話す。

栄養失調

彼女はまた、悲しみの眼差しと憔悴した表情で次のように付け加える。「ミルクはなく、子どもに適した食べ物もなく、女性たちは栄養失調に苦しんでいます。それは商品や生活必需品の深刻な不足、物価の上昇が原因です」。

ワルダさんは続ける。「通常時は、女性たちは安全で衛生的な食料を手に入れることができていました。しかし戦争が続いている状況では、安全な食料を確保する余地がありません。そのため人々の状況は極めて厳しいです」。

「アクションエイド・パレスチナ」は、昨年12月に発表したレポートを通じて、ガザ地区の食糧危機により数万人の妊婦が深刻な飢餓に苦しんでおり、これによって彼女たちが子どもに授乳することが困難になっていると報告した。

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翻訳者:森川明穂
記事ID:57422