エルドアン・ゼレンスキー会談終わる「和平サミット開催の用意がある」

2024年03月09日付 Hurriyet 紙

レジェップ・タイイプ・エルドアン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談は終了した。会見ののち、エルドアン大統領は「両者の間に新たな交渉に向けた機運があるなら、できるだけのことをする用意がある。ウクライナの国土一体性を支持する。戦闘の終結に向け、我々にできることを行っている」と述べた。ゼレンスキー大統領は、「エルドアン大統領は、ウクライナの国土の一体性を常に支持してきた。いかなる時も、その考えを変えなかったことに対し、感謝している」と述べた。

レジェップ・タイイプ・エルドアン大統領は、ドルマバフチェ宮殿のオフィスにてウクライナのゼレンスキー大統領と会見した。会見後に、二人の首脳は記者会見を行った。

エルドアン大統領
皆さんを、心から歓迎する。ゼレンスキー氏を再びお迎えできて、大変うれしく思っている。水曜日のゼレンスキー大統領と(ギリシャの)ミソタキス大統領の会見場所近くでおこた攻撃に関し、両首脳に心からお見舞いを申し上げる。戦闘に関する進捗を話しあった。我々の観測をゼレンスキー氏に伝えた。残念ながら、ウクライナを筆頭に、グローバルな視座での戦争の精神的影響は日に日に大きくなっている。イスタンブルでの交渉を超えるような外交的な一歩は踏み出されなかった。戦争の終結に向け、できるだけのことをする。ウクライナの国土の一体性を支持する。
会見では、黒海関係の問題についてのも、意見の交換をした。両者の間に新たな交渉に向けた機運があるなら、できるだけのことをする用意がある。今日の会見では、トルコとウクライナの関係については、各方面から検討した。戦争があるにもかかわらず、両国関係が、安定して推移していることに満足している。自由貿易協定が実施にうつれば、両国関係はよりよいものとなる。ウクライナ復興会議をイスタンブルで開催した。ウクライナにおけるクリミア・タタールの存在は、りょこく関係の間のなくてはならない要素である。わが同胞(であるクリミア・タタール人)の自治の強化に関する支援に対し、ゼレンスキー氏に感謝する。ウクライナとトルコとの間の交渉の一方、戦争の終結に向けた働きかけも続ける。今日の会見がよりよい進展の契機をなることを祈念する。

ゼレンスキー大統領
トルコ国民が、ウクライナの主権を支持してくれていることに感謝する。今日、たいへん有意義な交渉が行われた。優先順位の高い問題がある。国防強化に努めている。ウクライナ国民がロシアの蛮行から救われために行われた支援に対し、(エルドアン)大統領に感謝する。和平に向けたプランについて話した。首脳レベルでのグローバルなサミットについて大統領に情報を提供した。ロシアは、そこには入らない。関係各国があるプランに合意したのち、ロシアが加わることになる。トルコとウクライナの二国間関係についても話し合った。特定の協定に関し、合意した。防衛産業の会社首脳とも会談した。トルコの経済界とも面談したことをうれしく思う。今日、1つの協定にサインした。ウクライナの貿易を容易にする。共同での武器や弾薬の生産に向け作業が進んでいる。ウクライナには、トルコの代表団がいる。これは、我々にとって戦力的意味をもつ。3千万トン以上の穀物が、「穀物街道」により運ばれた。ラマダン月を前に、皆さんの安定と幸せを祈る。

質疑応答:ゼレンスキー大統領
戦争終結に向けた提案は、すべて、次の公式にのっとっている。すなわち、我々は我々の国土を守ろうとしている。我々が発する提案は、すべて実効性のある結果に結び付いている。残念ながら、長く厳しい道だ。各国首脳とのサミットでは、食料安全保障が検討される。黒海に面するすべての国は、穀物街道が機能することを願っている。すべてのウクライナの港が機能する子を祈っている。オデッサの大きな港の他にも、我々としては港の数を増やすことを望んでいる。

質疑応答:エルドアン大統領
ロシアがトルコの態度に対し敬意を示すものと信じている。これがなければ、こうした和平をもたらすことをできない。たとえ和平が達成されなくとも、少なくともトルコとしてやるべきことをやる。

質疑応答:ゼレンスキー大統領
エルドアン大統領は、ウクライナの国土に一体性を常に支持してきた。いかなる時も、その考えを変えなかったことに対し、感謝している。クリミア・タタールの多くは(ロシアの)捕虜となっている。(エルドアン大統領を除けば)どんなリーダーも、クリミア・タタールの人々を連れ戻せるとは思えない。今日、リストを持参し、大統領に渡した。この件では大統領を信頼している。彼はこれをできるだろう。

質疑応答:エルドアン大統領
3つのテーマが重要だ。食糧の安全、捕虜の交換、そしてやり取り(seyrüsefer)。ゼレンスキー大統領と、この件では同じ考えだ。一歩を踏み出すことが必要だ。希望を失ってはいない。この場で、多くのことが語られた。


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翻訳者:トルコ語メディア翻訳班H
記事ID:57489