ビザンツ時代教会跡新整備、観光に開放へ―カイセリ

2024年03月20日付 Cumhuriyet 紙

ようやく新整備されたエルデムリ峡谷が観光客らを待ち受けている。

[カイセリ県]イェシリヒサル郡のエルデムリ地区の境界付近で、エルジェス山が活火山だったときに噴火した溶岩流が地表を浸食して生成された深い峡谷状の谷は、ビザンツ時代の何十もの洞窟教会と構造物を保っている。

市中心部へ65kmの場所に位置する、10kmの全長を持つエルデムリ峡谷の特徴的な構造物には、宮殿修道院教会、聖エウスタティオス教会、聖ニコラウス教会と礼拝堂、ミカエル教会、十二使徒教会、四十人殉教者教会、単身廊教会、クマ教会が含まれている。

10世紀から13世紀にかけて使用されていたと考えられている峡谷の構造物の壁面には、新約聖書と旧約聖書を題材とした場面、植物や幾何学的な装飾とともに聖徒、聖人、司教、十二使徒といった単一肖像の数々がある。

カイセリ県知事によって2022年に観光客獲得の目的で開始されたプロジェクトのもと、複合型観光施設、遊歩道、街灯といった新整備がなされたエルデムリ峡谷は観光客らを待ち受けている。

イェシリヒサル郡長のアフメット・アリ・アルトゥンタシュ氏は、アナトリア通信(AA)特派員にエルデムリ峡谷がビザンツ、それ以前の時代に農業が集中的に行われていた広い平原中心部に位置していたと述べた。

ここでは10世紀以来、裕福な人間たちが暮らしてきたと説明したアルトゥンタシュ郡長は、「このことはこの地方の構造物で使用されている技術やそのできから理解できます。当時のもっとも重要な技術を使い、イスタンブル出身で知られる名工によって作られたようです。」と話した。


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翻訳者:橋本響
記事ID:57536