レバノン:ヒズブッラーがイスラエルの入植地を空爆(2)

2024年03月29日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ヒズブッラーがイスラエル北部の入植地と軍の司令部本部を砲撃したと発表

【ベイルート:本紙】

一方でレバノン国営通信は、イスラエル占領軍がズハイラ村、ザブキーン村、アルマー・シャアブ村、ナークーラ村、マジュダル・ズーン村、ハームール渓谷の一帯を複数回の迫撃で攻撃したと報じた。

同通信は、イスラエルの偵察機が、ブルーライン(レバノン・イスラエル間の境界)に隣接する国境付近の村々の上空を飛行し続けていると述べた。

イスラエルによるガザ地区に対する破壊的な戦争の影響として、同国政府は「ジェノサイド」の容疑で国際司法裁判所(ICJ)に出廷した。また10月8日以降、イスラエル・レバノン国境では、イスラエル占領軍とヒズブッラーおよびパレスチナ諸派の間で攻撃の応酬が起こっている。

国境付近の衝突が原因で、ヒズブッラーの構成員255人、アマル運動の14人、イスラーム聖戦の12人、ハマースの13人、さらにレバノン民間人50人、レバノン軍兵士1人、国内治安部隊の隊員1人が死亡した一方、イスラエル政府は、10月8日以降自国の民間人と兵士あわせて17人が殺害されたと述べている。

そして最近では、ヒズブッラーの戦闘員らがイスラエルとの国境から大きく撤退しない限り、レバノン領内に衝突を拡大するという、イスラエル高官らの脅迫がエスカレートしている。

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翻訳者:大森耀太
記事ID:57573