ガザ:イスラエル首相、ガザに対する戦争の拡大を試みる

2024年04月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ ネタニヤフ首相はカタールの調停努力を妨害し、ガザでの戦争を拡大し、中東一帯を壊滅させようとしているとして批判されている

【ドーハ:スライマーン・ハーッジュ・イブラーヒーム】

 ガザ・イスラエル戦争終結への希望は、イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフの強固な姿勢より潰えた。同首相は、戦闘を停止させるためのあらゆる努力を妨害しようとするとともに、パレスチナだけでなくその範囲を拡大させて中東地域を壊滅させようとしている。

 ラマダン月に入る前は、漸次的な最終合意に達することへの期待が高まっていた。この最終合意では、6週間の停戦から段階的に実施され、最終的には恒久的な停戦に至るのではないかと期待されたが、ラマダン月の到来とともにその期待は潰えた。カタール、エジプト、アメリカを中心とする調停者たちは、ラマダン月中も途切れることなく、調停プロセスの突破口を開くためにたゆまぬ努力を続けたが、その努力はイスラエルの拒絶、とりわけネタニヤフ首相の拒絶という壁にぶつかった。数週間にわたりカタールは、イスラエルと、ハマスやその他の抵抗勢力に代表されるパレスチナの政党間の和解を達成するために多くの国際的な関係者を受け入れたが、その際も最低限の慎重な楽観主義は維持していた。多くのカタール政府関係者が、様々な機会に、イスラエル戦争終結のための合意に達することに関して、慎重な楽観主義という表現に言及した。しかし、その楽観的な見方はイスラエルのエスカレーションとともに完全に消え去った。イスラエル政府は提示された提案のほとんどを完全に無視し、たとえ当初掲げていた目標を達成したとしても、ガザへの戦争を進めることに固執した。そのために状況をさらに複雑化している。

(後略)


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:荒岡麻里
記事ID:57680