シリア:反体制派として活動していたシリア人宇宙飛行士のムハンマド・ファーリス氏が死亡(1)

2024年04月20日付 al-Mudun 紙

■シリア人宇宙飛行士ムハンマド・ファーリス氏が死亡

【本紙】

シリア人の宇宙飛行士であるムハンマド・ファーリス氏が長い闘病の末、金曜日(19日)にトルコのガズィアンテプ市内にある民間療養施設で亡くなった。

反体制派の政治家や活動家たちがファーリス氏を悼んだが、同氏は2011年にシリア国内で起きた革命後において、最も傑出した反アサド政権派の一人であった。反体制派である「シリア国民連合」は、声明にてファーリス氏を「シリアがその死を悼む人物」と称し、彼は2011年のシリア革命を支持し、死ぬまでその立場を変えることはなかったと言及した。

ファーリス氏は1951年にシリア北部の都市アレッポに生まれ、シリア士官学校を卒業し、同校で教鞭を取った。空軍にて将校へと昇進した後は、シリアの軍事顧問として任命されていた。

反体制派の報道機関によると、ファーリス氏はサウジアラビア出身の宇宙飛行士であるスルターン・ビン・サルマーン氏に次いでアラブ人としては2番目に、またシリア人としては初めて宇宙に行った人物である。1987年7月22日、同氏はロシアの宇宙スーテーション「ミール」を初めて訪問する乗組員の1人として、同国の宇宙船「ソユーズTM-3」に搭乗し宇宙へと向かい、1987年7月30日に地球へと帰還した。その後はシリア空軍に復帰し、アレッポ市に定住した。ソビエト連邦は彼の宇宙飛行士としての功績を称え、ソ連邦英雄の称号を与えた。同様に、ファーリス氏は当時ソビエト連邦において民間人への最高位の勲章であったレーニン勲章も授与されている。

(2)に続く


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翻訳者:長谷川優希
記事ID:57742