レバノン:ジャアジャア氏がマアラーブ会議に際してレバノン軍の南部展開を訴える(1)

2024年04月27日付 Al-Nahar 紙

■マアラーブで開かれた野党会議でのジャアジャア氏の発言:ヒズブッラーはレバノンを防衛することができず、軍を派遣することが唯一の解決手段である

【ベイルート:本紙】

マアラーブで野党会議が開かれ、レバノンの防衛のために安保理決議第1701号の完全な履行が訴えられた。会議には野党勢力や現議員および元議員、また元大臣らや諸政党、著名人らが参加した。

会議の冒頭では、レバノン軍団の党首であるサミール・ジャアジャア氏が演説した。同氏は、「レバノンには国家が存在しない状態に達している」としつつ、国内には戦略的決定を接収し、東部国境での違法な越境を合法化する小国が存在すると述べた。同時に同氏は、レバノンの国家機関が崩壊し、サービスが低下し、大統領選挙の混乱が続くなかで、抵抗勢力は「レバノンにおけるいかなる前向きな動き」を阻止しようとしていると指摘した。

さらに同氏は、大統領選挙の混乱によりあらゆる国家機関が機能不全に陥っているとしつつ、問題は「レバノン国内に軍事的決定を接収する小国が存在する」ことだと話した。続けて国際的な監視下に置かれていない違法な越境地点約25か所の存在を指摘しつつ、殉教者パスカル・スライマーン氏の遺体が監視・管理を受けることがないままにこれらを通過したことを想起した。

さらに同氏は次のように述べた。「レバノンは、国家主権の行使全般などのような、以前持っていた多くの卓越性を失っている。野党には何の行使手段もなく、野党に行使手段があると考えるのは間違っている。それはあくまでも忠誠の手中にあるのである」。

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翻訳者:酒井梢太
記事ID:57776