チュニジア:イタリア内務大臣「チュニジアに難民キャンプを設置するつもりはない」

2024年04月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イタリア内務大臣「チュニジアに難民キャンプを設置するつもりはない」

【チュニス:本紙】

イタリアの内務大臣マッテオ・ピアンテドージは、欧州への渡航や国外退去を希望する非正規移民を収容するためのキャンプをチュニジア領土内に設置するよう、同国がチュニジアを説得しようとしているとの噂を否定した。

AKI通信によると、同氏はイタリア紙『ラ・スタンパ』に対し、チュニジアに移民を受け入れるホットスポットを設置するという考えについて「不必要であるため、完全に排除されるべき」と述べた。さらに同氏は、「我々は移民の自発的かつ支援された帰還に焦点を当てたプロジェクトの共有に取り組んでおり、これが成功すれば、基本的人権を尊重しながら、チュニジア領土にかかっている圧力を緩和することにつながるだろう。」と付け加えた。

ピアンテドージ氏は続けて、「(移民の)出発国および経由国との協力強化が、より意義深い結果につながることを期待している。この協力の次の段階を近日中に計画する予定であり、そのためアルジェリア、リビア 、チュニジア三国のリーダーたちとの会合が内務省で開催される」と述べた。

先立って、政治家や人権活動家たちは、4月17日にジョルジャ・メローニ首相がチュニジアを訪問したのを受け、チュニジアに『圧力』をかけイタリアと同様に非正規移民のための収容所をチュニジア国内に設置するよう説得しようとするイタリアの試みに警告を発した。


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翻訳者:荒岡麻里
記事ID:57798