イスラエル:ネタニヤフ首相がシンベト新長官の任命に向けて始動
2025年03月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ネタニヤフ首相、水曜日にシンベト長官候補者達との面接を始める
【エルサレム:アナドル通信社】
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は水曜日、彼とその内閣が解任を決定した国内安全保障諜報機関シンベトのロネン・バー長官の後任候補者達との面接を開始する。
前日火曜日、同国の最高裁判所(イスラエル最高司法機関)は、バー長官解任の閣議決定の差し止め撤回を求めるネタニヤフ首相の要請を却下した。
ところが、同裁判所は、ネタニヤフ首相にシンベト新長官任命プロセスの着手を許可した。
ガリ・バハラヴ・ミアラ検事総長が「シンベトの新長官を選出するため、あるいは長官代行を任命するための面接の開始を許可する正当な理由はない。これは権威ある司法の判断が下される前に既成事実を押し付けることにつながりかねず、シンベトの階層的組織構造の安定性を損なうことになりかねない」と反論したにもかかわらず許可されたことになる。
イスラエルの大手ヘブライ語新聞『イェディオト・アハロノト』によると、ネタニヤフ首相のオメル・ドストリ報道官がこれに関して、「最高裁判所が検事総長のシンベトの新長官任命プロセスを禁ずる試みを拒絶したため、首相は明日(水曜日)から、候補者達との面接を開始する」と発表した。
イスラエル公共放送協会は、「ネタニヤフ首相の要請に対して最高裁判所は、バー長官解任に反対する野党の申し立てを受け、解任の可否を判断する4月8日まで、シンベト長官を解任することはできないと命じた」と報じた。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:戸田志歩
記事ID:59874