イエメン:米国によるフースィー派への空襲作戦が激化

2025年03月28日付 al-Quds al-Arabi 紙

■米国がイエメンの首都サナア市やサナア県、サアダ県、フダイダ県、アムラーン県、ジャウフ県を計38回攻撃

【サナア:本紙】

アンサール・アッラー(フースィー派)系のメディアによると、木曜日の夜から金曜日にかけて米国の空軍による空襲が激化した。攻撃は、サナア県サナハーン地区シャルジャーンを標的に4回行われ、その数時間後にも首都のサナア市やサナア県、北部のアムラーン県、西部のフダイダ県、北東部のジャウフ県を標的に34回行われた。

フースィー派のテレビ局「マスィーラ」によると、米空軍はサナア国際空港を標的に2回、首都サナア市中心部のタフリール地区にある軍司令部を標的に1回、攻撃を実施した。同様に、サアダ県サフラー地区アサーイド区を5回、同県アール・サーリム地区を2回にわたって攻撃した。

また同局によると、米空軍は西部フダイダ県のルハイヤ地区に3回、アムラーン県ハルフ・スフヤーン地区のアスワド山に8回、ジャウフ県フマイダート地区に3回、サアダ県バニー・フシャイシュ地区サルフ区に1回、空爆を行った。

フースィー派系通信社の『サバア』によると、米国の爆撃機は、ラブダーやアムシーヤ、ハバーシャ、アーディー、アブラー、アスワド山などの地域を計19回攻撃した。

また複数の現地筋が明らかにしたところによると、サナア県南部のサワード区の駐屯地も1回の空爆を受けたという。

「マスィーラ」によると、米国によるバニー・フシャイシュ地区への爆撃によって民間人1人が負傷し、サナア市中心部にある司令部一帯への攻撃によって複数の民間住宅が破壊された。

米国はイエメンのフースィー派勢力圏への攻撃を3月15日から再開していた。米当局によると、これらの攻撃はフースィー派勢力を標的とした第2段階目の攻撃に位置付けられている。


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翻訳者:西岡駿
記事ID:59886