アンカラで大学生の抗議集会続く
2025年03月28日付 Cumhuriyet 紙

共和人民党(CHP)の大統領候補でイスタンブル広域市のエクレム・イマムオール市長の逮捕後、大学生らによるデモが続いている。アンカラで始まったデモには、CHPの議員らも参加している。
CHPの大統領候補でイスタンブル広域市長エクレム・イマムオール氏が拘束されて始まり、次いで同氏の逮捕で加速した抗議デモが続いている。
今日、大学生らがアンカラのセーメンレル公園に集結した。
アンカラにある諸大学で学ぶ学生らに、CHPシャンルウルファ選出国会議員のマフムト・タナル氏、CHPアンカラ選出国会議員のオカン・コヌラルプ氏、同じくアンカラ選出のアリイェ・ティミスィ・エルセベル国会議員、党のアンカラ県支部代表のウミット・エクロール氏も参加した。
学生らは、「公正発展党(AKP)は立ち去れ、大学は我々のものだ」「若者がAKPを糾弾する」とのスローガンを掲げた。
学生らは、「暴君が自身の宮殿で怯え、震え出した。若者たちが、彼の治世を揺るがす。すべてのトルコ国民が、世界中が、我々が闘いをいかに拡大させていくかを注視している。我々は街路を取り戻した。すべての人々が一体となり、どのように勝とうか?これを議論する時だ」との声明を出した。
◾️社会的無責任は持ち合わせていない
続いて、各大学の代表がスピーチを行った。トルコ商工会議所・株式市場連合(TOBB)経済科学技術大学を代表して語ったある学生は、「我々は不正や無法に立ち向かう。どれだけ圧力をかけようと、我々を打ち負かすことも、我々の抵抗を打ち砕くことはできないだろう」と述べた。
トルコ教育協会(TED)大学を代表して語った学生は、「理事会と面会をしてきた。4月8,9日に開催される就職フェアにトルコ国営放送と5大財閥(注)を私たちは参加させないと伝えた。理事会はこれを認めた。大学中が結集せよ」と訴えた。
バシュケント大学の代表学生は、「この専制君主制に対し、いついかなる時も闘い続ける」と述べ、アンカラ音楽芸術大学の学生代表は、「この国の知性を帯びるべき我々が、より大きな声を上げなくてはいけないと知っている。社会的無責任は持ち合わせていない」と語った。
◾️「我々は自由のために闘っている」
アンカラ大学を代表して語った学生は、「我々は23年間、この暗黒の政権の中に生まれた若者として自分たちの自由のために闘ってきた。我々は共に旅をするように、自由のために政権に立ち向かっている」と話した。アトゥルム大学の学生は、「我々はいつ何時も臣従の誓いはしないつもりだ。屈しはしない」と話した。ハジェテペ大学代表は「我々はいち早く反応した大学のうちの一つだ。ハジェテペにある静粛を払ったのだ」と述べた。
◾️「かつては貧困、今は弾圧」
ビルケント大学の代表学生は、「AKP党が政権を取ってから、人々に貧困を強いるようになった。今では弾圧をさらに強めている」と述べ、ガーズィー大学の代表は「我々は来る日も来る日も通りにいる。大学で何年にも渡り我々を押さえつけようとする不法な徒党には従わない」と話した。
◾️「闘争を建国の志に立ち返らせる時だ」
中東工科大学(ODTÜ)の代表は、「仲間の一人一人に、絶えず抗議し続けていくよう呼び掛けている。宮殿(注2)のクーデター計画に対する我々の闘いは、最初の狼煙だ。今こそこの動きを、建国者の志に立ち返らせる時だ」と評価した。
(注1)ジェンギズ・ホールディングス、リマク・ホールディングス、カルヨン・ホールディングス、コリン・ホールディングス、マクヨル・グループ.
(注2)大統領府を指す.
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翻訳者:関口ひなた
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