シリア:暫定政府が発足、全閣僚の顔ぶれ

2025年03月30日付 その他 - al-Hurra 紙

■シャルア暫定大統領がシリア新政府を発表

【本紙】

数十年にわたるアサド一家の支配後の移行プロセスにおける大きな進展や、西欧諸国との関係改善の一環として、移行期間中のシリアの暫定大統領であるアフマド・シャルアは土曜日(29日)、新政府の発足を発表した。

新政府では、ムハンマド・ヤサル・バルニーヤ氏が財務大臣に、キリスト教徒のヒンド・カバワート氏が社会問題労働大臣に任命された。

一方、ムルハフ・アブー・カスラ氏は国防大臣に、アスアド・シャイバーニー氏は外務在外居住者大臣に、それぞれ留任した。

反体制派武装勢力が仕掛けた電撃的な攻撃によって、12月にアサド政権が打倒されたのを受けて、暫定政権が発足していた。

そして1月には、シャルア氏が暫定大統領に就任し、選挙実施のためにシリアの崩壊した公的機関の再建や、行政を担う包括的な移行政府の発足を約束した。というのもシャルア氏は、選挙に向けた整備が5年以内に可能だと述べていたのだ。

新政府には首相職が置かれていないため、シャルア氏が行政府を率いることが見込まれる。

シリアでは今月、シャルア氏が率いる移行期間の基礎となる憲法宣言が発表された。この憲法宣言では、イスラーム法の中心的な役割が維持され、女性の権利と表現の自由が保障された。

なお閣僚の構成は以下の通りである。

外務在外居住者大臣:アスアド・シャイバーニー
国防大臣:ムルハフ・アブー・カスラ
内務大臣:アナス・ハッターブ
法務大臣:マズハル・ワイス
宗教関係大臣:ムハンマド・アブー・ハイル・シュクリー
高等教育大臣:マルワーン・ハラビー
社会問題労働大臣:ヒンド・カバワート
エネルギー大臣:ムハンマド・バシール
財務大臣:ムハンマド・ヤサル・バルニーヤ
経済大臣:ニダール・シャッアール
地方行政環境大臣:ムハンマド・アンジャラーニー
緊急事態災害大臣:ラーイド・サーリフ
通信大臣:アブドゥッサラーム・ハイカル
農業大臣:アムジャド・バドル
養育教育大臣:ムハンマド・アブドゥッラフマーン・トゥルクー
公共事業住宅大臣:ムスタファー・アブドゥッラッザーク
文化大臣:ムハンマド・サーリフ
スポーツ青年大臣:ムハンマド・サーミフ・ハームド
観光大臣:マーズィン・サーリハーニー
行政開発大臣:ムハンマド・イスカーフ
運輸大臣:ヤアラブ・バドル
情報大臣:ハムザ・ムスタファー


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翻訳者:大森耀太
記事ID:59893