ガザ:ハマースがガザ停戦の仲介案に同意、イスラエルは代替案を提示
2025年03月29日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ハマースが仲介各国によるガザでの停戦に関する新たな提案への同意を発表する一方、イスラエルは代替案を提示
【諸通信社】
ガザ地区のハマース運動の指導者であるハリール・ハイヤ氏は土曜日の夕方、同運動がエジプトとカタールから受け取ったガザ地区での停戦に関する新しい提案に同意したと発表し、この提案をイスラエルが妨害しないことへの希望を表明した。
一方イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は声明で、仲介各国が提出した提案をめぐって金曜日に集中的な議論を行ったとしつつ、米国と全面的な調整を行ったのち代替案を提示することを決定したと述べた。
ハイヤ氏はイード・フィトルに際してテレビ放送された演説のなかで、「我々は2日前にエジプトとカタールにいる兄弟たる仲介者たちから提案を受け取った」と述べた。
さらに、「我々はこの提案を肯定的に受け止め、同意した。そして占領者(イスラエル)が提案を妨害し、仲介者たちの努力を害さないことを望む」と付け加えた。
ハイヤ氏は新しい提案に関していかなる詳細も明かさなかったが、各国のメディアはここ数日、エジプトとカタールがガザでの停戦に向けた提案を行ったことのほか、一定の期間後に停戦合意の第2段階が適用されハマースとイスラエルとの間での捕虜交換が行われることに関するニュースを報じた。
この点に関して、ハイヤ氏は、「占領者(イスラエル)はいつものように、戦争期間を延長させ自らの政府をできるだけ長い期間持続させる目的で、先延ばしを行い、合意に達することから逃れている」と述べた。
さらに、「占領者(イスラエル)は丸一年にわたって先延ばしを行い、ごまかし、合意に達することを拒んできた。これは犯罪者であるネタニヤフ首相の、自らの政府の存続がこの戦争の継続にかかっているという認識のためである」と述べた。
(後略)
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翻訳者:戸田志歩
記事ID:59897