チュニジア:避難所を複数の地域に分散設置

2025年04月05日付 al-Quds al-Arabi 紙

◾️チュニジア、スファックスにある数千人の不法移民を収容するキャンプの撤去を開始
【チュニス:アナトリア通信】

チュニジア当局は金曜日、同国南部のスファックス県で数千人の不法移民を収容しているキャンプの撤去作業を開始したと発表した。

これは、内務省に所属する国家警備隊総局の報道官、フサームッディーン・ジャバーブリー氏が報告した。

ジャバーブリー氏は記者会見で、「スファックスのアームラとジュベニアナ地域でのキャンプ撤去作業は木曜日から始まり、約4,000人が収容されている最も大きなキャンプが撤去された」と述べた。

同氏はさらに、これらのキャンプにはサハラ以南のアフリカ諸国からの不法移民が収容されていると付け加えた。

また、撤去作業は「平和的に行われ、治安部隊の介入はない」と強調し、赤新月社や保健省、民間防衛隊のチームが参加し、一部の移民に応急処置を施したことを明らかにした。

同氏は、これらのキャンプの撤去作業は、全てが「できるだけ早く」解体されるまで、段階的に継続されると説明した。

ジャバーブリー氏は、妊婦と子どもたちに一時的な避難所を提供するため、地元当局との調整が行われていると示唆した。

チュニジア不法移民委員会のハーリド・ジャラード委員長が1月に発表した声明によると、スファックスのアームラとジェべニアナ地域には約2万人の不法移民がいると推定されている。一方、国内の他の地域における正確な移民数に関する公式統計は存在していない。

チュニジア当局は、現地の圧力を軽減するための安全対策として、アームラとジュべニアナ地域でのキャンプ撤去後、これらの移民がどこに移送されるかについては明らかにしていない。

しかし、地元メディアによると、難民たちが自発的に母国に送還されるまで、国内各地に分散した別の避難所が割り当てられることが予想されている。

(後略)


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翻訳者:新階 望乃
記事ID:59920