イスラエル:軍と入植団体が占領下にあるシリア領への観光ツアーを企画

2025年04月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■『ハアレツ』紙:イスラエル軍が占領下のシリア領への観光ツアーを企画

【テルアビブ:アナトリア通信】

イスラエルの『ハアレツ』紙が日曜日(6日)に報じたところによると、イスラエル占領軍とゴラン地域評議会は、国境フェンスの外側に位置する占領下のシリア領で、軍の承認のもとに開催される特別な観光ツアーへ参加する驚きの招待状をイスラエル国民に送ったという。

同紙は、イスラエル軍の北部軍および第210師団が企画するこの「観光ツアー」には、イスラエル、レバノン、シリア3か国の国境地帯でヤムルーク川と合流するワーディー・ルカードなど、かつてはイスラエル人の訪問が滅多に許されなかった地域も含まれていると述べた。

さらにこの観光ツアーには、ヒンマ検問所、シャイフ山(ヘルモン山)、ルース山、ヤルムーク川付近のヒジャーズ鉄道トンネルといった、「国境フェンス外」に分類され、イスラエルの占領下にある地域が含まれている。

このようなツアーが行われるのは、1948年にイスラエル建国が宣言されて以来初めてである。このツアーは、ゴラン高原の入植団体やイスラエル自然・公園局との協力のもとで実施され、ユダヤ教の過越祭の休暇期間中は、イスラエル軍によって直接護衛される。

イスラエル・メディアによると、同国が観光ツアーを予定している地域には、アサド政権の打倒以前から支配下にあった地域と、同政権の崩壊後に占領した地域があるという。

イスラエル軍はこのツアーが「絶対に安全」だと強調しているが、ハアレツ紙は、この地域の不安定な国境地帯の情勢や、過去に治安事件が発生したことを踏まえると、ツアー実施の動機には疑問が残ると指摘した。

「後略」


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翻訳者:大森耀太
記事ID:59927