イスラエル:オルメルト元首相が「入植者らによる犯罪を支援」するネタニヤフ首相を批判
2025年04月08日付 al-Quds al-Arabi 紙
■オルメルト氏:ネタニヤフは入植者たちによるパレスチナ人に対する残虐な犯罪を支持している
【エルサレム:アナトリア通信】
イスラエル元首相のエフード・オルメルト氏は火曜日、「ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、入植者らによるパレスチナ人に対する残虐な犯罪を支援している」と述べた。
同氏はイスラエル軍ラジオへの声明で、「ネタニヤフ首相は『ヒルトップ・ユース」がパレスチナ領内で犯している残虐な犯罪を支援している」とし、政府もそれを黙認していると語った。
「ヒルトップ・ユース」とは、イスラエル人入植者からなり、パレスチナ人に対して発砲したり、建物に火をつけたり、木を根から引き抜いたり、拠点を設置したりする右派過激グループである。
『アナトリア』通信の特派員によると、このグループのメンバーらは、現在のイスラエル政府を構成する右派諸政党に所属している。
入植者らは、2020年末に現在の政権が発足して以来、特に占領下のヨルダン川西岸北部でパレスチナ人に対する攻撃を激化させている。
ヨルダン川西岸の入植活動を監視しているイスラエルの左派団体「今こそ平和」によると、東エルサレムを含むヨルダン川西岸におけるイスラエルの入植活動は、現在の政権下で大きく加速している。
さらにパレスチナ当局の公式データによると、2023年10月にイスラエルがガザ地区に対するジェノサイド戦争を開始して以来、イスラエル軍および入植者らは西岸地区での攻撃をさらに激化させており、これまでに945人以上のパレスチナ人が殺害され、約7,000人が負傷、15,800人が拘束されたという。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:平松みの里
記事ID:59934