レバノン:南部でイスラエルによる停戦合意違反が相次ぐ
2025年04月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■レバノン南部でイスラエルによる停戦合意違反が続く:複数の無人機が漁師や車両を追跡
【ベイルート:本紙】
レバノンでは毎日、イスラエルによる停戦合意違反が確認されており、直近ではイスラエルの無人機がラッス・ナークーラ村で「ラピッド」車を爆撃したが、運転手は救助された。また同国の無人機は、ナークーラ村にいた漁師らに対して爆弾を投下した。
イスラエル占領軍がマイス・ジャバル村の住民らに発砲したことで、住民2人が負傷し、マイス・ジャバル公立病院に搬送されたが、2人の容態は安定している。
さらに爆発音が鳴り響いた。これは、イスラエルの無人機がクファル・テブニト村の南部にある家を攻撃したことにより、同地域のゴミ捨て場で火災が発生した結果、捨てられていたミサイルが爆発し、その弾頭が南街道沿いのジャービル家の自宅に飛んで壁を貫通し、屋内に損害を与えた際の音であることが判明した。一方でレバノン軍は、南部にある果樹園で古いミサイル2発を発見したが、これらのミサイルは発射する準備が整っていなかったため、ミサイル発射作戦を阻止したという情報は事実無根であると報じられた。また、イスラエルによるベイルート南部のダーヒヤ地区に対する爆撃の影響として、カファーアート街区で激しい攻撃により損傷していた建物1棟が倒壊したが、建物内には誰もいなかった。
また月曜日(7日)夕刻、ヒズブッラーとの停戦合意に対するイスラエル側の新たな違反として、同国がレバノン南部のダルダーラ街道上にいたバイクを空爆し、シリア人2人が死亡、ほか1人が負傷した。
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翻訳者:大森耀太
記事ID:59938