イスタンブル市捜査、無許可デモ参加の新聞記者3名を起訴へ

2025年04月09日付 Milliyet 紙

イスタンブル広域市(İBB)に対する、汚職およびテロ捜査の後に行われた無許可のデモに参加したとして、記者を含む25人に対し、「集会およびデモ行進に関する法律違反」の罪で、それぞれ最長3年の懲役を求める訴追が行われた。

イスタンブル県共和国主席検事局によって作成された起訴状では、イスタンブル広域市のエクレム・イマムオール市長に対して進めていた捜査の一環として、共和人民党(CHP)が3月19日およびその後にイスタンブル市庁舎前とサラチハネ公園での集会を呼びかけたことが言及されている。起訴状では、それらの出来事に対して治安部隊が必要な措置を講じ、3月23日に集まった群衆に対して、治安部隊からイスタンブル県知事の決定をもって「3月19-23日の間、集会、デモ行進、抗議活動といった行為は禁止されている」という情報が伝えられたと述べられている。

禁止決定が通知されたにもかかわらず、集まった群衆が解散することを拒否し、警察の防衛線に攻撃を加え、騒動を引き起こしたと述べられている。治安部隊によって何度も拡声器で警告がなされたにもかかわらず、解散に抵抗したデモ参加者に対しては適切な措置が取られ、容疑者らが拘束されたと説明されている。

■報道活動は確認されず

起訴状では、ビュレント・クルチ、クルトゥルシュ・アル、ヤスィン・アクギュル、ゼイネプ・クラィ、ギョクハン・カム、アリ・オヌル・トスン、ハイリ・トゥンチが、供述の中で「記者・報道活動の一環として現場にいた」と述べていることが記されている。

しかし、行われた捜査では、記者たちの供述を裏付けるような形での、現場で報道活動を行っていたことは確認できなかったことも起訴状に記載された。

■最長3年の懲役を求刑

記者を含む25人について、「集会およびデモ行進に関する法律違反」の罪で、それぞれ6カ月から3年までの懲役を求めて起訴された。さらに、トルコ刑法第53条に基づき、政治活動禁止も求められている。


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翻訳者:橋本響
記事ID:59939