シリア:政府治安部隊とロシアの支援を受けていた第8旅団との間で激しい衝突

2025年04月11日付 al-Quds al-Arabi 紙

■シリア治安部隊と元親ロシア部隊の間で激しい衝突

【ダマスカス:本紙】

シリア南部のブスラー・シャーム市では、シリア政府に属する治安部隊と、アフマド・アウダが率いており、かつてロシア軍の支援を受けていた第8旅団との間で激しい衝突が起きている。

ダルアー県の情勢に通じた複数筋は次のように述べた「この衝突は、アフマド・アウダが率いており、いまだシリア国防省に合流していない第8旅団に属する兵士らが、アフマド・ドゥルービーという第8旅団の元司令官(現在シリア国防相に所属)を拘束しようとしたことから始まった。その際に発砲があり、彼と彼の兄弟、さらにもう一人が負傷した」。

同複数筋は『DPA』通信に対し、「現在、第8旅団はブスラー・シャーム市の治安総局を包囲しており、激しい衝突が続いている。旅団の兵士らは、国防省に加わった者を誰でも拘束しようとしている。同市では外出禁止令が出され、激しい銃撃が行われている」と語った。

一方、ダルアー県南部の田園地帯に暮らす住民らは、「イスラエルの偵察機や戦闘機の音が田園地帯の上空に響いていた」と証言している。

アフマド・アウダはかつて「スンナ青年旅団」を率いていたが、2018年に和解と調整が起きたのちにロシアが南部シリアに進出した際に、第8旅団を結成した。その後、ロシア軍から支援と資金提供を受けた。


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翻訳者:喜多見咲
記事ID:59951