シリア:イドリブ県で化学兵器虐殺による犠牲者の追悼式典が開催される
2025年04月04日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イドリブ県が化学兵器虐殺による犠牲者を追悼…そしてシャイバーニー外相は加害者たちへの責任追及を約束
【ダマスカス:本紙】
イドリブ県の住民、活動家らは昨日金曜日、2017年に放逐されたアサド政権がハーン・シャイフーンで実行した化学兵器による虐殺事件の8周年となる追悼行事を行った。この事件では約100人が殺害され、その大多数は子供であった。この追悼行事はシリアのラーイド・サーリフ緊急災害担当大臣によって主催された。
シリアテレビによると、式典に参加した人々は正義の実現と、バッシャール・アサド元大統領およびシリアでの化学兵器犯罪に関与した全ての人々への責任追及を要求したという。
さらにシリアテレビは、この攻撃によって親族の14人を失ったアブドゥルハミード・ユースフ氏の発言を次のように伝えている。「バッシャール・アサドの政権が崩壊し、再びシリアが解放されたにもかかわらず、彼が責任を追及されることなくロシアに居続けていることによって、苦痛は続いている」。
さらに同氏は、「この日は、犠牲者の遺族や市の住人、そしてすべてのシリア人にとって忘れられない日である。私たちはこの政権の犯罪を、そして国際的にその責任を問い追及する必要性を思い起こさせるために立ち止まっている」と続けた。
一方ハーン・シャイフーン市の住民であるアブドゥルカーディル・バラカート氏は、国際的な機関や各国政府に対して、直ちにバッシャール・アサドを問責し、彼を犠牲者の遺族の面前で自由の身にしておくことのないよう強く要求した。これに対しシリアのアスアド・シャイバーニー外務大臣は、この攻撃の責任者らの責任を追及することを約束した。
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翻訳者:東上健太郎、遠藤美佑
記事ID:59966