米民主党上院議員、「タフツ大トルコ人学生逮捕は虚偽に基づく」

2025年04月15日付 Milliyet 紙

米国の民主党のクリス=バン=ホーレン上院議員は、マルコ=ルビオ国務長官の、パレスチナを支持したために3月25日に拘束されたタフツ大学の博士課程の学生ルメイサ=オズトュルクに関する主張は「大きな嘘」であると述べた。

ホーレン氏は、ソーシャルメディアXへの投稿で、「マルコ=ルビオ氏はこの頃あまり外交政策を行なっていないが、米国の外国人学生、グリーンカードを持ち永住する権利のある人々を憲法上の権利を行使したがために排除するようになったようだ 」と述べ、トルコ人学生オズトゥルク氏の拘束に対して反発した。

オズトゥルク氏に関するルビオ氏の主張を「大きな嘘」という位置づけたホーレン氏は「今日のワシントン=ポスト紙に掲載された報道で、国務省の内部文書でフルブライト奨学生オズトゥルクさんが米国の外交政策を混乱させる、反ユダヤ主義的な行動がみられるという主張が何の根拠もないのが明らかにされたのを読んだ。しかしルビオ氏が公で主張しているものはこれだ。したがって、このことが大きな嘘であるのが判明した。」と述べた。

◾️なぜ干渉をやめないのか?

ホーレン氏は、ルビオ氏に対してなぜ可哀想な学生に干渉するのをやめないのか、なぜ上院外交委員会で証言しないのかと問いを投げかけた。

同時にホーレン氏は、ドナルド=トランプ大統領による200万人のパレスチナ人をガザ地区から追放する計画が「卑劣」であることを強調し、「もしアメリカの外交や(ビンヤミン)ネタニヤフ政権に対する米国の政策について話したいのなら、なぜ外交委員会に来ないのか、憲法修正第1条の権利を行使したがために学生たちに干渉したり排除したりするのをなぜやめないのか」と述べた。

◾️オズトゥルク氏の拘束

マサチューセッツ州タフツ大学博士課程にあるトルコ人学生ルメイサ=オズトュルク氏は、3月25日夜、友人とイフタールに出かけていたところ、覆面をした移民・関税執行局(ICE)6人に拘束された。
マルコ・ルビオ米国務長官は、オズトュルク氏の学生ビザを取り消し、国外追放にすると発表した。

ルビオ長官は、「ハマス支持者」や「反イスラエル」の「凶徒」とされる300人以上の留学生のビザが取り消されたと述べた。

米国では、連邦判事がICEに拘束されたトルコ人留学生オズトュルク氏の強制送還を認めない判決を下した。

マサチューセッツ州判事デニース=キャスパー氏は、4月4日金曜日深夜に弁護団の申し立てを審査して作成した報告書において、ルイジアナ州で拘束されたオズトュルクの裁判をバーモント州で行うことが適切であると結論づけた。

キャスパー氏は、オズトュルク氏の弁護団が3月25日夜裁判所に嘆願書を提出した際には、トルコ人学生はICEによってバーモント州の移民局に拘束されており、まだルイジアナ州には移送されていなかったことをその理由とした。


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翻訳者:安孫子織絵
記事ID:59969