映画「白雪姫」、アラブの国々で公開中止に

2025年04月18日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエル人の女優ガル・ガドットが原因で、アラブの数カ国で映画「白雪姫」が上映禁止に

【カイロ:本紙】

ディズニー映画「白雪姫」は、いくつかのアラブ諸国において前代未聞の危機に直面している。クウェート、レバノン、ヨルダンそれぞれの公的機関が、イスラエル人女優ガル・ガドットが悪い女王役で出演していることを理由に、同映画の上映を禁止したためだ。

禁止の背景には、ガドットの占領軍への従軍経験や、イスラエルの占領を公然と支持する政治的立場がある。そしてこの背景は、SNS上での激しい怒りの波と人々による大規模なボイコット運動を引き起こしていた。

クウェートでは、映画のボイコットと地元の映画館での上映の不許可を求めオンラインの運動を企画した活動家と国民の要求にこたえて、同映画の上映禁止が決定された。なお、クウェートがガドット主演の映画を禁止したのは今回が初めてではなく、これまでにも同じ理由で「ワンダーウーマン」と「ナイル殺人事件」の上映を禁止している。この公式決定はSNSのユーザーにより広く賞賛を得ており、彼らは、決定はクウェートの街の声を反映したもので、パレスチナの大義に連帯する名誉ある国の態度だとみなしている。

レバノンについては、アラブ連盟イスラエル・ボイコット委員会の勧告に従って、上映禁止の決定が出された。そして映画検閲委員会は、占領を支持する俳優のブラックリストにガドットを載せた。それに伴ってレバノン当局は、映画の上映禁止に対する決定的な措置を行うこととなった。

(後略)


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翻訳者:田中友萌
記事ID:59985