イエメン:アメリカによる港への攻撃で死傷者多数ー政府は”虐殺”と非難

2025年04月19日付 al-Quds al-Arabi 紙

◾️イエメンでアメリカによる凄惨な虐殺:石油港を標的にした攻撃で少なくとも74人が殉教、171人が負傷
【サナア:本紙】

アメリカによる攻撃は、木曜の夜、イエメン西部のフダイダ県サリーフ地区にあるラス・イーサー石油港の施設を標的とし、民間人に対して凄惨な虐殺を引き起こした。アンサール・アッラー運動(フーシー派)系メディアによれば、この攻撃により港の労働者や職員のうち、暫定的な集計で74人が殉教し、171人が負傷した。

サナアの保健省は、「救急隊や民間防衛隊の救助チームが、依然として行方不明者の身元確認や犠牲者の捜索を続けている」と強調した。

昨日金曜日、イエメンの人々はSNS上で、港の労働者や職員の犠牲者の一部の写真を共有した。彼らの大多数は若さの絶頂期にあった。多くの投稿には、自国の優れた若者たちが失われ続けていることへの悲嘆や、アメリカによる港への攻撃で引き起こされた虐殺への非難の声が溢れていた。とはいえ、残念ながら、10年にわたる戦争の影響を受けて、アメリカの攻撃を正当化するイエメン人の投稿も見受けられることは否定できない。

サナアの保健省は金曜日の昼、アメリカによるラス・イーサー施設への攻撃での死傷者数が、暫定的な集計で245人に達したと発表した。これは、アンサール・アッラー運動傘下の衛星放送マスィーラ・チャンネルの報道によるもので、同チャンネルは犠牲者の映像も公開した。

アンサール・アッラー政府の防衛省・道徳指導部の指導者であるアフマド・ズバイリー准将は次のように述べた。「アメリカはイエメン経済のインフラ資源を標的にし、国民の生活状況を圧迫することを目的に攻撃を行っている。さらに言えば、救援活動の最中に港を再び攻撃したことは、虐殺を引き起こすことが目的だった。」

(後略)


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翻訳者:新階 望乃
記事ID:59987