IMF、トルコの経済成長予測を上方修正2.7%へ

2025年04月22日付 Medyescope 紙
国際通貨基金(IMF)は2025年春期世界経済見通し報告書を発表した。報告書では、トルコの2025年の成長予測は2.7%とされた。IMFは2026年については、トルコの成長予測を3.2%と発表した。同機関は、世界経済の成長予測を貿易摩擦と政策の不確実性を理由に、2025年は2.8%、2026年は3%へと引き下げた。

IMFは、「2025年春期世界経済見通し報告書」を発表した。報告書では、トルコが今年2.7%成長するとされた。IMFは、2024年10月に発表した報告書でもトルコについて同じ予測をしていた。2025年1月には、この予測を2.6%に修正していた。

◾️インフレ予測は上方修正

IMFは、トルコについて2024年の平均消費者物価予測を33%から35.9%に引き上げた。同機関は、2026年のインフレ予測を22.8%とした。インフレ予測の上昇は、物価安定を確保する際の困難を示している。

◾️経常赤字と失業の予測には改善

IMFは、2025年のトルコの経常収支赤字がGDPに占める割合を修正した。前回の報告書では2.1%だった予測が、1.2%に引き下げられた。同機関は、2026年についても経常赤字/GDP比が1.2%になると予測している。

失業予測での改善が注目されている。IMFは、トルコの失業率の予測を2025年について9.9%から9.4%に引き下げた。2026年には失業率が9.2%にまで下がると見込まれている。

◾️世界経済の減速が明確化

IMFは、世界経済成長の予測を下方修正した。世界経済は2025年に2.8%、2026年に3%成長すると予測されている。1月には、これらの成長率は2年とも3.3%と発表されていた。

報告書では、「貿易摩擦の急激な激化と政策の不確実性が極めて高い水準に達することが、世界の経済活動に大きな影響を及ぼすと見られている」と述べられている。

◾️先進国と新興国の経済における差異

IMFは、先進国の経済成長率が2025年には1.4%、2026年には1.5%になると予測している。新興国では、成長率が2025年に3.7%、2026年に3.9%になると見込まれている。

報告書では、世界の主要なインフレ率が1月の予測と比べてやや緩やかなペースで低下するとも述べられている。世界のインフレ率は2025年に4.3%、2026年には3.6%になると予測されている。


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翻訳者:小玉桃子
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