シリア:ラーミー・マフルーフ氏がアサド前大統領を「偽アサド」と評する

2025年04月27日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アサド前大統領の従兄弟であるラーミー・マフルーフ氏がバッシャール・アサドを「偽アサド」と評し、シリア沿岸部で「エリート部隊」の創設を発表

【ダマスカス:本紙】

シリア前政権の大統領バッシャール・アサド氏の従兄弟であるラーミー・マフルーフ氏は、フェイスブックの個人ページでの投稿で、「エリート部隊」の傘下で計15万人の戦闘員からなる15個師団を編成したと発表した。この部隊は、約100万人を包摂する人民諸委員会の支援を受けているという。

マフルーフ氏は投稿で次のように記し、バッシャール・アサド氏を「偽アサド」と評した。「もしあの偽アサドが、私と、私の精神的な友である虎司令官(アブー・ハサン)を筆頭とする正義の人々を遠ざけていなければ、シリアが陥落することはなかっただろう」。

マフルーフ氏は自身が、アサド政権のシリアを「軍事的、経済的、社会的、行政的に」支援し、「戦争中に国軍の崩壊」を防いできたと述べた。さらに「我々は常に、この国家を主導し、それを不正や汚職に埋もれさせ、人々に苦難や貧困、麻薬の重荷を負わせた坊やたちの過ちを正してきた」と強調した。

同氏はバッシャール・アサド氏を支配者ではなく、被支配者であるとし、以下のように述べた。「この世の生活の快楽に浸り、富におぼれてきた人々は自身を支配者だと考えていたが、実際は被支配者であった。そして彼らは、国を解放し、人々を安堵させたのち、我々を裏切り、隔離し、拘束し、辱めようとした。そしてシリア人の奇跡とともに神の令が下され、彼らが隔離され、辱められ、拘束された。そして彼らが逃亡した後、全世界に彼らを呪わしめたのである。

シリア沿岸部で創設されたエリート部隊に関して、マフルーフ氏は次のように述べた。「本日…私と兄弟である虎司令官が呼びかけに答えた。我々は数週間にわたって働き、隊列を整え、我々自身の士気を高め、エリート軍団を新たに有効な状態へと仕上げた」。

(後略)


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翻訳者:田中友萌
記事ID:60024