シリア:治安部隊が「虐殺に関与した」アサド政権時代の軍人を逮捕
2025年04月28日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリア治安部隊が虐殺に関与した旧政権の軍人を逮捕
【ダマスカス:アナトリア通信】
シリア北西部ラタキア県の治安部隊は月曜日、多くの県で「民衆に対する虐殺行為に加担したうちの1人」である、ムハンマド・ジャウダト・シャハーダと呼ばれる人物を逮捕した。
これはシリア国営通信(SANA)が「X」の公式アカウントを通して発表したものである。
同通信社は「ラタキア県治安局はアイン・バイダー村で犯罪者ムハンマド・ジャウダト・シャハーダを逮捕した」と指摘した。
また同人物について、「前政権の第25特殊任務師団の元隊員であり、多くの県でシリア国民に対する虐殺行為に加担したうちの1人である」ことを示した。
加えて「同人物には、民間人らの遺体を損壊している姿を映した数々の写真が存在する」ことを明らかにした。
2024年12月にバッシャール・アサド政権が打倒されて以降、シリア軍事作戦総司令部は旧政権側の兵士らの武装解除のため、彼らとの和解を目的とした施設を多く開設している。しかし彼らの一部が和解を拒否したために、多くの県で衝突が発生している。
同様にシリア新暫定政府は、旧アサド政権の高官や彼らの宗派(アラウィー派)の牙城である沿岸地域を筆頭とする場所で、地域の治安維持や治安を脅かす旧政権残党の追跡に取り組んでいる。
昨年の12月8日に、複数の派閥がシリアで支配を広げ、61年にわたる血塗られたバアス党の支配、そして53年にわたるアサド一家の支配に終止符を打った。
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翻訳者:清久功介
記事ID:60037