イスラエル:「ドゥルーズ派を守るため」シリア国内で空爆

2025年04月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエル政府、「ドゥルーズ派を守るため」シリア国内で空爆…混乱への警告…ムワッファク・タリーフ師:イスラエルは傍観者であってはならない

【ナザレ:本紙】

予想されていた通り、イスラエルはシリアのいくつかの標的への攻撃に着手した。これはシリア国内の諸組織に向けられ、同国のドゥルーズ派への侵害を防止するための警告メッセージであった。またヘブライ語系の複数筋が水曜日に確認したところによると、イスラエルはこれと同時に、シリア政府に対し、ドゥルーズ派への侵害を防ぐための行動を期待しているとのメッセージを送った。

イスラエル首相府と国防省の共同声明によると、イスラエル軍はダマスカス近郊のサフナーヤー町でドゥルーズ派への攻撃を続行する準備をしていたシリアの「過激派」グループを攻撃したという。

イスラエルの声明は以下のように伝えた。「治安機関殉職者追悼記念日にあたり、我々はイスラエル国内のドゥルーズ派コミュニティに対する義務を果たすこと、そしてシリアにいる彼らの兄弟たちを守ることに大きな関心を抱いている」。

声明はまた、「イスラエルは、シリアのドゥルーズ派の親愛なる信徒たちと血縁関係や歴史的つながりを有する、イスラエル国内のドゥルーズ派の兄弟たちに対する深い義務感から、(あらゆる)ドゥルーズ派コミュニティに対する侵害を容認しない」と述べた。

ヘブライ語紙『イスラエル・ハヨム』は同日、イスラエルがシリアの政権に対し、ドゥルーズ派への侵害を防止する措置を期待しているとの厳しいメッセージを送ったと伝えた。

一方イスラエルにおけるドゥルーズ派の精神的指導者であるムワッファク・タリーフ師は同国の指導者らに対し、「国内での平等のために働き、イスラエル国民によってよりよい未来を築く」よう呼び掛けた。

(後略)



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翻訳者:鈴木美織
記事ID:60046