レバノン:ジュンブラート氏がダマスカス郊外での停戦合意の仲介に成功したと発表

2025年04月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ジュンブラート氏は「ドゥルーズ派をイスラーム教徒に対する全面的な戦争に巻き込もうとする」計画について警告、ダマスカス郊外での停戦のための仲介に成功したと発表

【np:本紙】

レバノンのドゥルーズ派の政治的指導者であるワリード・ジュンブラート氏は水曜日、イスラエルがシリアのドゥルーズ派住民をイスラーム教徒に対する全面的な戦争に巻き込もうと試みていると警告した。この警告は(シリアの)アシュラフィーヤ・サフナーヤー町で、ドゥルーズ派の武装グループとシリア新政府の関係者らの間で激しい衝突が発生したのち、イスラエル軍がダマスカス郊外で軍事的介入を行ったことを受けてのものである。

ジュンブラート氏は、レバノンのドゥルーズ派聖職者・政治家らが出席した会議において、「シリアの同胞の保護とは、イスラエルの介入を拒絶することによってなされる」と述べ、「ムワッファク・タリーフ師とその支持者らによって今日行われていることは、マアルーフの子孫(訳注:ドゥルーズ派信徒)をイスラーム教徒に対する終わりなき戦争に巻き込むことを目的としている」との見解を示した。

同氏は加えて「イスラエルの計画が、私が述べているものと異なると考える人がいるのならば、それは幻想である。ごく少数である一派に、すべてのイスラーム教徒と戦うことが求められているのだ。アラブが無力を示しているなかでは、ドゥルーズ派が占領軍の一味であると疑われることになるだろう」と述べた。

同様に、(ワリード・ジュンブラート氏がかつて党首を務めた)「社会進歩主義党」は、同氏が、「ダマスカス郊外県アシュラフィーヤ・サフナーヤー町での衝突により11人の死者(シリア保健省発表)が発生したことを受け、同地区での戦闘を停止することを目的として、シリア、トルコ、サウジアラビア、カタール、ヨルダンを含むアラブ諸国・諸外国の政府と緊密な連絡を行った」ことを発表した。

社会進歩主義党は水曜日夕方に発表した声明のなかで、「停戦の合意がなされ、これは30分前から発効している」と伝えた。

(後略)


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翻訳者:清久功介
記事ID:60047