カドゥキョイに集結、メーデーにちなみ政府に抗議

2025年05月01日付 Cumhuriyet 紙

イスタンブルで5月1日の労働と団結の日(メーデー)に、DİSKが集会を呼びかけていたカドゥキョイは封鎖された。労働組合、非政府組織(NGO)と政党関係者は、列をなして徒歩でカドゥキョイの集会会場に入った。

革命的労働組合総連合(DİSK)、公務員労働組合総連合(KESK)、トルコ技術者・建築家会議所連合(TMMOB)、トルコ医師会(TTB)の呼びかけにより、5月1日労働と団結の日がカドゥキョイ・ルフトゥム広場で熱狂的に祝われた。労働、平和、民主主義、正義に重点を置いて組織された集会には、数千人が集まった。
政党、大学生、多くの労働組合が、DISK、KESK、TMMOB、TTBの主導の下、数日前からカドゥキョイでのイベントを呼びかけていた。労働党( EMEP)、労働者党(TİP)、左派党、トルコ共産党(TKP)、人民の平等と民主主義党(DEM)、共和人民党(CHP)など多くの政党もこの集会を支持した。
カドゥキョイの道や通りへの入り口は警察によって封鎖された。

■警察による厳重な警備措置

カドゥキョイでは、祝典の前に厳重な警備措置がとられた。ルフトゥム広場とその周辺の道路は夜間以降警察によって封鎖され、夜からバリアで閉鎖された。この場所に入ろうとする市民は、身分証明書のチェックとボディチェックを受けた後、入場を許可された。横断幕も検査ポイントでチェックされた。共和人民党の若者が持っていた「どこの馬の骨とも知れない者に国家は統治されない」と書かれた横断幕は、この場所に持ち込むことを許されなかった。
隊列は早朝からソウットルチェシメに集合し、準備を整えた。労働組合が先導する行進では、参加者がスローガンを掲げて集会会場に向けて歩いた。
雨の可能性があるため、いくつかのグループは横断幕で雨除けをしていた。
スローガンを掲げて行進する行列は、労働組合が先導した
民間教職員組合も「社長たちの大臣、ユスフ・テキンは辞任しろ」と呼びかける横断幕を掲げてメーデーに参加した。
雨が降り始めると、行進の隊列の中で、横断幕を使って雨除けをする人たちがいた。

■「我々が勝つ」とメッセージ

集会にはDISK、KESK、TMMOB、TTBの会長が登壇し、参加者に挨拶した。
そして、ヒュセイン・トス氏とズハル・カイナク氏が共同声明を読み上げた。
声明では、トルコ全土から数千人の市民が別の人生、別のトルコが可能であることを示すために集まったことが強調された。「最低賃金での生活を強いられることなく、ストライキが禁止されず、民主的権利を自由に行使できるトルコは可能である。」と述べられた声明の中には、次のようなメッセージが含まれている:

「働きながら死なない人生、健康を失わない人生、8時間働き、8時間休み、8時間自由に過ごす人生は可能だ。定年退職の権利が奪われることのない、年金受給者が人間らしく暮らせる国は可能だ。」

女性、若者、退職者、震災被災者、公務員の声が反映された声明の中で、イスタンブル条約を再施行し、ILO第190号条約を批准すべきだと述べられた。

「誰もが二級市民ではなく、アイデンティティ、言語、信条に関係なく平等な市民であり、自由に組織化し、政治に関与できるトルコは可能だ」と、民主的なトルコの夢が語られた。

■地震と健康

声明はまた、地震地帯と住宅危機に注意を喚起し、利益よりも自然と生活を優先する都市計画の理解を求めた。
医療制度は、公的で、利用しやすく、適格であるべきだと強調された。

「赤ん坊の健康が金銭欲のために犠牲にされず、子供たちがはしかで死ぬことのない医療制度は可能である。住宅が基本的権利であり、地震に強い都市に住む国も可能である。」

■統一闘争の呼びかけ

声明の最後に、これらの要求はすべて統一闘争によってのみ可能であることが強調され、次のような声明が用いられた。

「我々は、労働、民主主義、正義、平和、平等、世俗主義、自由、同胞愛が支配する秩序を確立する。我々は団結することによって勝利する。人民の団結した闘いが勝利する。我々は必ず、必ず勝利する」。

集会は、「5月1日万歳!」、「一人でいては救いはない!すべて共にするか、すべて失うかだ!」のスローガンで締めくくられた。


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翻訳者:谷澤優香里
記事ID:60052